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Mai 2008 アーカイブ

Mai 11, 2008

Chapitre 01 Charles de Gaulle Etoile

ぼくは、このコラムで、同じ花を志す人たちに夢を伝えていきたいと思うが、
どこにでもあるような、「パリの有名フルーリストでちょいちょい働いてきました。」
みたいな感じで取られると、この現実がまったく伝わらないので、今ある事柄、感じた事を自分の経験を通してありのままに書くつもりでいる。

パリのフルーリストでの現状。
厳しい事を書くようだが、日本であまりにもパリの流行ばかりが先走りすぎて、花の事をなんにも知らずにパリに来て、言葉も必死になって覚える気もなく紹介で入ったフルーリストで、言われた事だけをして、しかもいいように使われて、何も言わず掃除だけして帰るようなひとが多い。
それで何ヶ月も絶えれなくて辞めていく。
自分はやる気で来てると見せる時に、まず向こうの反応が大きな壁になった。
日本人は弱くて、都合のいい存在というレッテルが出来てしまっているからだ。

マイナスからはじめる訳で、同じ事を仕上げるにしても、普通に仕上げてるだけでは、それがプラスになるどころか、少しも印象に残らない。
前にも述べたが、かなり手際よくしないとこちらのスピードにはついていけない
し、その中でも自分の最高の花を仕上げないと、作ったものもポイッと捨てられる。

厳しいとか、やり方を教えてもらってないとか、そんなあまい問題じゃない。
ここは、ただ実力社会の世界ということ。

認められたら仕事がどんどんもらえるけれど、小便みたいな仕事を一度すると、次の瞬間から仕事をもらえなくなる。
そこでやる気が無くなったところなんて見せたりしたら、居てるのか居てないのか分からない様な扱いを受ける。
実際に何度も何度も、自分も含めて、その状況を見てきた。
そしてこうやって言っている今日も、また一人掃除の子が辞めていった。

でも、だからこそ、いつも本気になれる。
だからこそ、ここには本物が存在する。
歴史だけではない、花屋としてのプライドをみんなが持って仕事をしている。

ところでオーナーのバティストは、35歳で、ボクと4つしか変わらないが、花屋歴は、17、8年にもなる。
パリの花業界の重鎮、ジョルジュ:フランソワ氏のもとで修行をして、
20歳で独立をしたので、彼のお店は15年目で、もう老舗と言ってもいいくらいのどっしりとした雰囲気がある。

普段は、とても懐が深く、ボクにも分かる様なジョークを言ってくれるほど優しい人柄が溢れているオーナーだけれど、
一旦仕事に入ると、作業場の空気が一瞬にして変わる。
気持ちのいい緊張感と、慣れないうちはきりきり胃が痛むような独特のプレッシャーが漂い始める。

伝えていくべき厳格で歴史ある花の文化と、
それを担う新旧カリスマ達のプライドと誇り。

それが理解できる日本の若いフルーリストに学びにきてほしいと思う。
そして、ぼくがその橋にいつか成れたらと思っている。

Mai 31, 2008

Chapitre 01 Rue du Bac

Chapitre 01 Rue du Bac


のんびり月2回のペースでコラムを書いていると、
あっという間に2ヶ月が経った。
この間書いたコラムを読み直したら、
ずっと前に書いたような気にもなるくらい、
中身の濃い、長い時間が、でもあっという間に
過ぎていった気がする。

という訳で、少し時計を早めて、
今の仕事に追いつこうと思う。
奇しくも、今日は、日本のそれから遅れること2週間、
母の日であったので、その話題でも。

前日までに、恐ろしいほどの花が入荷してきて、
連日の花の処理、店の仕事、生け込み、配達が
重なり、みんな気持ちの悪いテンションで仕事をしていた。

ちなみに入ってきた花は、シャクヤク2800本、
バラ(種類色々)600から700本、アジサイ30から40本、
その他、小花類,計量不可。


さて、今朝、仕事場に行くと、みんな疲れがピークなのにも
関わらず、相変わらず高めのテンションで
ワイワイ盛り上がっている。
5分ほど遅刻して入っていったボクを見つけると、
バティストの一声目。
「おっ!来た来た。昨日もお姉ちゃんと遅くまで遊んでたんか。
そら起きられへんなあ。」
続いて、配達のおっちゃん、クリスチャンがひと言、
「あらら、まじで!どんな子やったん?」
で最後にシェフ:フルーリスト、ジェロームが締めのひと言。
「メッチャお尻の大きいおばちゃんですよ。」
で、みんな大爆笑。
で、ぼく、一人であきれ顔。

さておき、最初のお客さんが来店すると、
そこからは、息つく暇も無く、午後2時くらいまで、
接客と、ブーケ制作の繰り返し繰り返し。
山のようにあった花が、文字通り、見る見るうちに
無くなっていった。

ごちゃごちゃになった作業場の片隅で、
一息、みんなでサンドイッチを作って、食べながら、
またありもしないボクのお姉ちゃん話で、
ギャーギャー盛り上がって、再び作業へ。

そこからは、母の日の接客と、明日のホテル、メゾンへの
配達分を作りながら、お店の片付けをはじめる。

最終的に4時には、明日の分を残して、
花がすべて無くなったので、
お店を急いで締めて、明日からの打ち合わせ。

このバタバタした母の日が終わっても、
明日から数日間、「Bastille:OPERA」というオペラ座で
かなり大きな装飾が入っている。

朝4時から、夜12時までという仕事が
2、3日間続くらしい。

とは言え、テンションは変わらず、みんなでいそいそと
カフェへ。ここでも、カフェのオーナーのおっちゃんも交えて、
お姉ちゃん話で、ドッカンドッカン、大盛り上がり。
フランス人は本当に明るい。
最後の落ちを自分が自分がと、競い合う様に言うところなんて
まったく関西人のそれと変わらない。
「くそっ、もっとフランス語が話せたら、おれがすべて落ちを
持っていけるタイミングやのに。。」と悔やむ事多々。

ともあれ、疲れを感じさせないとは、こういう事を言うんだなと、
ある意味大事な事を学んだ母の日であった。

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