« August 2008 | メイン | Oktober 2008 »

September 2008 アーカイブ

September 11, 2008

Chapitre 02 MONTROUGE

バカンスが明けるや否や、怒濤の下半期の営業が再開した

今期から、オーナーは少し体制を変えたようで、
その一つとして、一つ一つの花の仕上がりに対するこだわりが
以前に増して厳しくなった。
お客さんに出す花や、契約の生け込みの花など、
自分もあるところまで出来る様になったと思っていたが、
また初心に戻って必死に取り組まないと、
お店の変化についていけないような気がするので、
自然と気が引き締まった。

ぼくはというと、言葉の強化に加え、
今期からは以前にも増した積極性を全面に出していこうと決め、
元来の受け身の性格から一変する所存でいる。
プライベートでは、数ある自宅パーティーに呼ばれれば、
必ず参加して、積極性をアピールする練習などをしている。
以前のぼくからは考えられない社交っぷりである。

ということで、今期からのパリ通信は、語るつもりでいるので、
ご愛読頂いているみなさんには、気長に耳を貸して頂きたいと
願うところであります。

さて、もう日本でもオランダからの花の流通が始まって長いので、
こんな花が入ったと言っても、見ている花もきっと多いと思うので、
あえて説明は省かせて頂くけれど、こちらでも大輪のダリアをはじめ、
アジサイ、枝もの(ツルウメモドキなど)などが、
とてもいい状態で入荷し始めている。

バラは、こちらでも、エクアドルのものが人気で、
オーナーが愛して止まない「エスペランス」と「アバランチェ」
そして、国産のイブ:ピアッジェが今日もブティックを彩っている。

一人一人のスタッフが仕事に対して色濃く接するためなのか、
我らバティストは、今期からは人数も4人でこなしている。
必然と担当の仕事以外にも、気を配らなければならないし、
おかげで集中して仕事をしているせいか、
1日があっという間に過ぎていく。


今朝は、サン:ジェームスhttp://www.saint-james-paris.com/というホテルへ
バカンス後初のセッティングに行った。

パリにあるホテルのなかでは唯一のシャトーホテルで、
どのホテルにも勝る風格と気品がある。


ここに一歩足を踏み入れると、知らずと顔に力が入る。
ぼくの醸し出す雰囲気で、バティストの品を問われるような
感じを出してはいけない。いつも以上にテキパキと
仕事をこなして、ホテルの門を出るまでは、
足の爪の先まで緊張感を持ってやっている。
そのかわり門を出たら、すぐにまたアホ顔に戻す。
おなかも減るので、すぐにパンにかぶりつく。
生きる上では適度の緊張感も必要だけれど、
肩の力が抜けていることに越したことはない。
もっと自然に風格を身につけていきたいものである。

話はかわるが、先日、バカンスの最後の日に、
ボン:マルシェという有名デパートの前で
辻仁成と中山美穂夫妻に出会った。
ちょっとふっくらした辻さんと、
仕事の疲れか、若干やつれたミポリンに
この先の花屋で働いているのでまた来てくださいと
自分のことばかり話してしまった。
辻さんはいい人で、そんな話にもうなずいて
色々質問もして聞いてくださった。
みなさん、辻さんの本はすばらしいので読んでください。
ぼくもいま、「目下の恋人」を読んでいます。

this Blog supported by florist jardin du I'llony

September 23, 2008

Chapitre 02 Concorde

作業場でラジオを聞いていると、パリは19度だと言っていた。
もう着々と冬に向かっている。

今月からやっとの思いでバイク通勤を開始したのだけど、
通勤時間の朝晩はまったく凍てつく寒さになった。

花屋をしているが、寒さが一番苦手だ。
急に冷え込み始めたのを敏感に感じて、
早速冬服とブーツに衣替えをした。

しかし、凍える思いで運転しているというのに、
平気な顔をして、ノースリーブで出社している女性も見かける。
外人の体は一体どうなってるんだろう、
なんて思いながら、今日も鼻水をすすりながらお店に行く。

今期からお店の内装、外観も少し変わった。
軒先のテントが新しくシックな茶色になった。
横にも今までなかったフラッグが付いた。


そして、さらに新しいユニフォームまで出来た。
これも茶色の生地で、スタイルはアジアっぽい感じにも見える。
クチュールに作ってもらったのだそうだ。
生地も伸び縮みして動きやすい。
女性用は丈の短い中華ドレスのような感じになっている。
しかしこのアジア風の仕事着、
フランス人スタッフが着るとアジア風でかっこいいのだけど、
日本人のぼくが着るとまんまアジア人なのが気になる。


今週末は、ウェディングの仕事がたくさん入っていて、
オーナーは早朝から、パリから2,300キロ離れた町へ
泊まりがけで装飾に出かけた。

お店に残ったぼくとジェロームで、
契約している生け込み先の装飾をすべてこなした。

今日のメイン花材は、百合と菊。
特に菊は、僕の一番好きなシルクという品種で、
その何とも言えないやわらかいクリーム色にうっとりした。
百合は咲いてみないと何色か分からないので、
来週末に引き下げるのが楽しみである。


生け込みの花の楽しみは、それが咲いた時に
どんな姿になっているのか見ることにある。
週に一度メンテナンスに行った時に、
そのブーケが最高に綺麗な状態で咲き誇っていて、
そこで一番の幸せを感じる。
気持ちを込めて作れば、
それが咲いた時に、見事な姿になっている。
だからまた集中して作業する。

さて、パリに来て6ヶ月が経った。
で、今年はと言うと、あと3ヶ月である。

パリは、これからゆっくりとクリスマスにむかって
仕事が動き始める。
初めてこの現場で体験するクリスマスだ。
今から本当に待ち遠しい。

そう言えば、1月の帰国時に
苦楽園にて数回レッスンをさせて頂くことになった。
特にフランス色にこだわったものでなく、
ぼくの好きな花を集めてさせて頂くつもりでいる。
ご都合が良ければ、是非そこでお会いしましょう。

12月のコラムで詳細を発表したいと思います。

お土産話をいっぱい持って帰れる様に、
今年の残りの忙しい日々も、
みっちり働いて帰ろうと思っています。

this Blog supported by florist jardin du I'llony

About September 2008

September 2008にブログ「Ken Tanakaのパリ通信」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブはAugust 2008です。

次のアーカイブはOktober 2008です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。