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      <title>Ken Tanakaのパリ通信</title>
      <link>http://www.illony.com/kentanaka/</link>
      <description>アイロニー永遠のライバル、苦楽園の人気店　６コンテンツを惜しまれながら閉店し　花屋としての人生を探求すべくパリに渡ったKen Tanaka 花を愛するすべての人にパリから届けるたくさんの花　</description>
      <language>no</language>
      <copyright>Copyright 2008</copyright>
      <lastBuildDate>Mon, 06 Oct 2008 18:55:43 +0900</lastBuildDate>
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         <title>Chapitre 02     GEORGE V</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.illony.com/kentanaka/inaka1.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/inaka1.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/inaka1-thumb.jpg" width="400" height="224" alt="" /></a>

先週末、９月の終わりに、この夏最後の大きな結婚式の仕事があり、
パリからはるばる車で３００キロ南西下した、ロワールという街へ
行って来た。

拓けた農場地の先に、小さな集落があり、大きな城跡があり、
古代のフランスの風情をそのままに残したような、
そんな小さな街の外れに、今回の会場はあった。

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前回の出張と同様に、着くや否や、オーナーは
いそいそと森の中に入っていき、チェーンソーで大木を切り、
会場にまずは緑を色付けする。

次に、持って来ていた、かなり大きな、アイビーのシャンデリアを
３つ天井からぶら下げる。
これにはキャンドルホルダーが付いていて、
本番前に一つのシャンデリアにつき１８個のキャンドルが灯された。

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あとは、テーブルの花、ビュッフェテーブルの花々などを配置して、
朝から開始した作業は、夕方の６時３０ごろに終了した。

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パーティーは遅くまで行われるので、撤去は翌朝することになったが、
片道３時間の往復は仕事後にはキツいし、
この会場の近郊に偶然うちのお抱え運転手、クリスチャンの
別荘があるというので、その晩はそこに泊まることになった。

再び拓けた道を進んでいくと、景色は山に囲まれ始めて、
目の前に渓谷が見え始めると、その麓に彼の家が
あった。
１９７０年代に建てられたというその家は、
日本ではあり得ないほど、簡単な石造りで、
そのこじんまりとした感じが、
とてもかわいかった。

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パリとは違って、あたりに何もないだけで、なぜか心がほっとして、
日頃見過ごしていた自分とも少し向き合えたのもいい時間になった。

バカンスが明けてからのバティストでの環境は
ボクにとっては、働きにくいところもたくさんあって、
ストレスばかりを溜めていて、
すべてが空回りばかりして、息苦しい時間だけが過ぎていた。
何度も何度もこんなことをするために来たんじゃないと思ったし、
言われている言葉を疑ってしまうこともあったけれど。

日本にいた頃の自分は、心がとても薄くて、
ここぞという時に自分の意志にも目を背けたり、
だからみんなに暖めてもらった6contentsという店は、
そんなぼくが、閉じてしまったと思っていて。

いまぼくが面している状況は、
きっとそんな今までの自分が招いた試練で、
こんな綺麗な街で、すばらしい環境のところに
いるぼくが言っても伝わらないかもしれないけれど、

なにもない、ゼロにした自分が、
これから6contentsを、
今までのぼくを、
そして目指す何もかもを越えて、
もう揺るぐことのない心と、花を
自分に強く身に刻んでいこうと決めたのです。

ぼくは、やっぱり、花が大好きなようです。
そして、花屋という仕事も、
人も好きだし、お店も好きだし。

まだまだ今は足りないものをたくさん学んで、
必要な自分を、痛い想いをしても身につけて、
忘れてきたものはもう一度拾って。

まだかまだかと待ってくれている人達に、
いつの日か、
今は子どもみたいな言葉だけれど、
すげえ花を届けたいなと思うのです。


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         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/10/chapitre_02_george_v_1.html</link>
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         <pubDate>Mon, 06 Oct 2008 18:55:43 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre 02  Concorde</title>
         <description><![CDATA[作業場でラジオを聞いていると、パリは１９度だと言っていた。
もう着々と冬に向かっている。

今月からやっとの思いでバイク通勤を開始したのだけど、
通勤時間の朝晩はまったく凍てつく寒さになった。

花屋をしているが、寒さが一番苦手だ。
急に冷え込み始めたのを敏感に感じて、
早速冬服とブーツに衣替えをした。

しかし、凍える思いで運転しているというのに、
平気な顔をして、ノースリーブで出社している女性も見かける。
外人の体は一体どうなってるんだろう、
なんて思いながら、今日も鼻水をすすりながらお店に行く。

今期からお店の内装、外観も少し変わった。
軒先のテントが新しくシックな茶色になった。
横にも今までなかったフラッグが付いた。

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そして、さらに新しいユニフォームまで出来た。
これも茶色の生地で、スタイルはアジアっぽい感じにも見える。
クチュールに作ってもらったのだそうだ。
生地も伸び縮みして動きやすい。
女性用は丈の短い中華ドレスのような感じになっている。
しかしこのアジア風の仕事着、
フランス人スタッフが着るとアジア風でかっこいいのだけど、
日本人のぼくが着るとまんまアジア人なのが気になる。

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今週末は、ウェディングの仕事がたくさん入っていて、
オーナーは早朝から、パリから２，３００キロ離れた町へ
泊まりがけで装飾に出かけた。

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お店に残ったぼくとジェロームで、
契約している生け込み先の装飾をすべてこなした。

今日のメイン花材は、百合と菊。
特に菊は、僕の一番好きなシルクという品種で、
その何とも言えないやわらかいクリーム色にうっとりした。
百合は咲いてみないと何色か分からないので、
来週末に引き下げるのが楽しみである。

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生け込みの花の楽しみは、それが咲いた時に
どんな姿になっているのか見ることにある。
週に一度メンテナンスに行った時に、
そのブーケが最高に綺麗な状態で咲き誇っていて、
そこで一番の幸せを感じる。
気持ちを込めて作れば、
それが咲いた時に、見事な姿になっている。
だからまた集中して作業する。

さて、パリに来て６ヶ月が経った。
で、今年はと言うと、あと３ヶ月である。

パリは、これからゆっくりとクリスマスにむかって
仕事が動き始める。
初めてこの現場で体験するクリスマスだ。
今から本当に待ち遠しい。

そう言えば、１月の帰国時に
苦楽園にて数回レッスンをさせて頂くことになった。
特にフランス色にこだわったものでなく、
ぼくの好きな花を集めてさせて頂くつもりでいる。
ご都合が良ければ、是非そこでお会いしましょう。

12月のコラムで詳細を発表したいと思います。

お土産話をいっぱい持って帰れる様に、
今年の残りの忙しい日々も、
みっちり働いて帰ろうと思っています。

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         <pubDate>Tue, 23 Sep 2008 19:56:04 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>Chapitre 02  MONTROUGE</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.illony.com/kentanaka/shop.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/shop.html','popup','width=600,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/shop-thumb" width="400" height="300" alt="" /></a>

バカンスが明けるや否や、怒濤の下半期の営業が再開した

今期から、オーナーは少し体制を変えたようで、
その一つとして、一つ一つの花の仕上がりに対するこだわりが
以前に増して厳しくなった。
お客さんに出す花や、契約の生け込みの花など、
自分もあるところまで出来る様になったと思っていたが、
また初心に戻って必死に取り組まないと、
お店の変化についていけないような気がするので、
自然と気が引き締まった。

ぼくはというと、言葉の強化に加え、
今期からは以前にも増した積極性を全面に出していこうと決め、
元来の受け身の性格から一変する所存でいる。
プライベートでは、数ある自宅パーティーに呼ばれれば、
必ず参加して、積極性をアピールする練習などをしている。
以前のぼくからは考えられない社交っぷりである。

ということで、今期からのパリ通信は、語るつもりでいるので、
ご愛読頂いているみなさんには、気長に耳を貸して頂きたいと
願うところであります。



さて、もう日本でもオランダからの花の流通が始まって長いので、
こんな花が入ったと言っても、見ている花もきっと多いと思うので、
あえて説明は省かせて頂くけれど、こちらでも大輪のダリアをはじめ、
アジサイ、枝もの（ツルウメモドキなど）などが、
とてもいい状態で入荷し始めている。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/daria.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/daria.html','popup','width=600,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/daria-thumb" width="300" height="225" alt="" /></a>

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バラは、こちらでも、エクアドルのものが人気で、
オーナーが愛して止まない「エスペランス」と「アバランチェ」
そして、国産のイブ：ピアッジェが今日もブティックを彩っている。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/rose.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/rose.html','popup','width=600,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/rose-thumb" width="300" height="225" alt="" /></a>

一人一人のスタッフが仕事に対して色濃く接するためなのか、
我らバティストは、今期からは人数も４人でこなしている。
必然と担当の仕事以外にも、気を配らなければならないし、
おかげで集中して仕事をしているせいか、
１日があっという間に過ぎていく。




今朝は、サン：ジェームス<a href="http://www.saint-james-paris.com/">http://www.saint-james-paris.com/</a>というホテルへ
バカンス後初のセッティングに行った。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/hotel71.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/hotel71.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/hotel7-thumb" width="400" height="224" alt="" /></a>

パリにあるホテルのなかでは唯一のシャトーホテルで、
どのホテルにも勝る風格と気品がある。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/hotel1.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/hotel1.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/hotel1-thumb" width="300" height="225" alt="" /></a>

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/hotel2.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/hotel2.html','popup','width=450,height=600,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/hotel2-thumb" width="225" height="300" alt="" /></a>

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/hotel3.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/hotel3.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/hotel3-thumb" width="300" height="168" alt="" /></a>

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/hotel4.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/hotel4.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/hotel4-thumb" width="300" height="168" alt="" /></a>


ここに一歩足を踏み入れると、知らずと顔に力が入る。
ぼくの醸し出す雰囲気で、バティストの品を問われるような
感じを出してはいけない。いつも以上にテキパキと
仕事をこなして、ホテルの門を出るまでは、
足の爪の先まで緊張感を持ってやっている。
そのかわり門を出たら、すぐにまたアホ顔に戻す。
おなかも減るので、すぐにパンにかぶりつく。
生きる上では適度の緊張感も必要だけれど、
肩の力が抜けていることに越したことはない。
もっと自然に風格を身につけていきたいものである。



話はかわるが、先日、バカンスの最後の日に、
ボン：マルシェという有名デパートの前で
辻仁成と中山美穂夫妻に出会った。
ちょっとふっくらした辻さんと、
仕事の疲れか、若干やつれたミポリンに
この先の花屋で働いているのでまた来てくださいと
自分のことばかり話してしまった。
辻さんはいい人で、そんな話にもうなずいて
色々質問もして聞いてくださった。
みなさん、辻さんの本はすばらしいので読んでください。
ぼくもいま、「目下の恋人」を読んでいます。



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]]></description>
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         <pubDate>Thu, 11 Sep 2008 11:56:34 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>Chapitre 01 SPAGNA</title>
         <description><![CDATA[ユーロスターというヨーロッパ諸国をつなぐ特急電車に揺られて、
外に広がるひまわり畑を見渡す。
こんなにも隣接した国なのに、目的地に近づくに連れて、
乗り込んで来る人々のテンションが明らかに違ってくる。
パリのそれに慣れていると余計にこの国の人達の底抜けの明るさが
伝わって来る。
そう、ここは太陽の国、イタリア。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/itaria1.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/itaria1.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/itaria-thumb.jpg" width="400" height="224" alt="" /></a>

今回、バカンスの旅行をこの地にしたのは他でもない、
歴史深いこの地でのお花のあり方を見たかった。
同じく古き良き街、パリのような華やかな文化なのか、
それともまた違った花との接し方をしているのか、
日本にいては聞くことも無かったこの国のそれを、
この目でずっと見たいと思っていた。




ROMA ローマ。
いろんな街がある中で、ぼくが一番好きな場所。
築後２０００年という石造りの建造物が、手に届く場所に
今もあり続けている。

パリと違って、住居用の建造物は色が鮮やかなレンガ色や、
水色、オレンジ色などのものが多く、そのテラスに掛けられた
緑の植物や花々が生き生きと躍動している。

整備されることも無く、がたがたのままの石畳の細道を
歩いていると、昔の人達が、次の角からふらりと現れそうな、
そんな気持ちになって来る。不思議とパリでは感じないことだ。

ぼくはまず、ブランドメゾンが一同に名を連ねて街を作っている
SPAGNA駅にやって来た。
バカンスということもあるのか、ただただ暑いせいか、
生のお花を飾っているところがあまりなかったが、
そんななかでもちゃんと飾っていたメゾンもあった。




まず、目についた、GUCCIに入った。
入り口と一番奥の２カ所に、グリーンのスプレー菊のみを
無造作に投げ入れただけのものだったけれど、
薄い黒色をしたガラスと金色の縁取りのシックな花瓶に
シンプルに飾られたそれは、このブランドのイメージそのものだった。
どのメゾンでも写真の撮影が禁止されているなか、
パリから来たことを伝えると、gucciの店員さんだけは、
快く隠し撮りを見逃してくださった。
gucciのおねえさん、ありがとう。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/gucci.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/gucci.html','popup','width=338,height=600,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/gucci-thumb.jpg" width="169" height="300" alt="" /></a>






さて、その他メゾンでは厳しく規制されたので、
すべて外からの写真になるが、
まずは、MAX MARA.
白いアンスリウムとアンスの葉だけの小さなアレンジを
メゾンの各テーブルに配置して、とてもミニマムな統一感を
醸し出していた。






大きなガラス花器に雲竜柳のドライを投げ入れているのは、
ソニアリキエル。

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写真の代わりにぼくの図解での説明になるが、BURBERRYでは
かなり太いベニヅルを太く束ねて、ねじ曲げて、それだけで
巨大なオブジェを作って、側に立たせたマネキンに
動きを加えていた。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/burberry.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/burberry.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/burberry-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>






そして、最後の写真は、Trussardi。
これは、帰りに立ち寄ったミラノのメゾン。
観葉植物を背の高いガラス花器に植え替えたものを
並べていた。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/trussardi.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/trussardi.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/trussardi-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>








ふとその界隈を歩いていると、露店の花屋を見かけた。
ちょうど近くのメゾンの女性がブティック用の花を
作ってもらっている最中だった。
契約している花屋さんがバカンスの間だけこうして
作ってもらっているのかは、分からないけれど
この界隈でのこういう風景はとても新鮮だった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/roten.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/roten.html','popup','width=600,height=337,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/roten-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>












４日間ほどの滞在期間中、いろんなレストランやブティック、
家を見上げて、街の花を探して歩いたが、
パリのように、あたり前の様にそこにいて、
部屋や店や空間に、どれだけ大きくてもそっと馴染む、
そんな花ではなくて、

そこに在るために、飾られている、
逆に言うと、そこ以外には考えられない、
必要なものを最大限に引き出したような
そんな花々ばかりだった。

パリの、そのふんだんに花をあしらった世界を抜けて
たまにこうして、違う花文化を訪れると、
今後の自分に必要なものがはっきりと見えて来る。
シンプルだけれど、確実に見る人を楽しませる、
そんな技を持ったフルーリストがここにも居たことに
とてもうれしくなった。

このイタリアの花の流れは、今からいくらでも変化していく気がする。
古都の様で、とても斬新で、何よりそれを受けいれる人達がいる。
花の流通さへしっかりすれば、新しいスタイルさへ生み出せる、
そんな、この国イタリアは、

今後のぼくの花人生にとって、目の離せない街になった。]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/08/chapitre_01_spagna.html</link>
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         <pubDate>Mon, 25 Aug 2008 15:21:39 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre01  Gare du Nord</title>
         <description><![CDATA[気がつけばもう８月を目の前にしている。
ちょうど去年の今頃、パリでやっていこうと
心に決めた、そんな８月が１年経って、またやって来た。

３月の末に着いて、まだ４ヶ月だけれど、
これまでの自分と花との内容に比べると、
もう何年経ったんだろうという気持ちにもなる。
おかげさまで、もう一度、初心に戻って
花屋である事を心から幸せに思える人生になった。

日本で自分が築いたものはとても大きく、
閉店の最後の最後まで迷っていたのだけれど、
ある雑誌にて、フランスのニースで１つ星レストランを
営む日本人「KEISUKE MATSUSHIMA」の記事を見て、
ぼくは、考え方をかえ、しっかり気持ちをパリに向けた。
たしかその記事には、こう記してあったと思う。

「この国（フランス）の食を体で感じ、自分のものにして
フランス人に認めさせる。」

ぼくが１２年前に魅了されて、追い続けたフランスの花は、
やはりこの地でしか手に入らないもので、
この地に染み込んだ花を、ここの時間に染み入る事で、
体で感じて、彼のいうとおり「自分のものにして」
これまで続けて来た時間の中で両手が覚えた経験と、
花への想いでもって、この本物の地で、この地の人に
自分の花を認めさせたいと、思った。

パリでは、花屋は、アルティザンと呼ばれる。
それは、職人を意味する。
そして、お客さんも、もちろんそう捉えているので
信頼される技術は言うまでもなく求められる。
時にとても厳しい彼らの注文も、その信頼の上での
要望に他ならない。

そんなお客さんの、そしてこの地の人々のこころを、
あえてぼくがここの花でもって魅了する事に
大きな意味があるとおもうのである。

さて、そんなパリは今、バカンスを迎えようとしている。
我らバティストも今日最後の大きな作業を終えて、
来週月曜日の納品のみとなった。

今日は、バカンス前最後の早朝出勤となった。
ルーブル美術館の前の橋を渡る朝５時は、
まだ暗闇の中に、船や、河畔の明かりが煌めく時間である。
この４ヶ月、この時間に、何度もこのセーヌ川の景色を目にしては、
まだ見ぬ自分の姿を想い浮かべて、仕事に望んだ。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/juillet03.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/juillet03.html','popup','width=700,height=393,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/juillet03-thumb.jpg" width="400" height="224" alt="" /></a>


今日は、バカンスの間、生け込み先に飾る鉢物を用意した。
事前にアンケートをホテルや、メゾンに配り、
希望の鉢物を選択してもらうのだけれど、
見事に統一して、白の胡蝶蘭一色になった。

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<a href="http://www.illony.com/kentanaka/juillet01.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/juillet01.html','popup','width=700,height=525,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/juillet01-thumb.jpg" width="400" height="300" alt="" /></a>


入荷して来たたくさんの胡蝶蘭を一斉に植え替える。
黒のガラス花器、白い陶器、緑のアンティーク花器、
花器によっていろんな顔を見せるものの、
やはり胡蝶蘭の容姿は、洗練された美がある。
芸術には目が肥えているパリジャンに好かれるのも納得がいく。



そして、最後の一鉢を植え替えて、終了した途端、
突然帰る支度を始める面々。

仕事と一緒ぐらい、自分の時間を大切にする人達である。
本当に見習う事が多いなあと想う。

さてさて、次回は、このバカンス中に訪れる予定の
近隣諸国から花を届けたいと想っている。
いろんな花を目にして、９月からまた新しい気持ちで
仕事に望める様に。
]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/07/chapitre01_gare_du_nord.html</link>
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         <pubDate>Mon, 28 Jul 2008 16:49:57 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre01  Madeleine</title>
         <description><![CDATA[８月のバカンスを除いて、この６月から９月までは、
大きな結婚式の装花が続々と続く、我らがバティスト。

その口火を切る大きな結婚式が、パリから南へ１６０キロ離れた
とある田舎町であった。

お店でこしらえた卓上装花以外は、
かすみ草５００本、大きな鉄のスタンド２体のみという内容。
トラックに積み込んで、さて、はるばる２時間かけてやって来た。

まず、会場近くの村の中にある小さな教会の飾り付け。
そこでは、持って来たスタンドとかすみ草を下ろした。
小さくも味のある教会の中央に備え付けられた鉄格子に
そのスタンドを固定させて、手際よくオアシスを積み立てるバティスト。

やがて出来上がった土台の表側に、持って来たかすみ草を
勢い良く生け始めた。かなり大きなアレンジが３分もしない間に
仕上がっていく。
「ケン、裏に座る人も居るから、同じように生けて。」
と、突然の指令。
あなたの早さにはついていけないです、と言いたかったが、
負けじと３分少々で完成。
それを同じようにもう１台作って完成。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/we8.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/we8.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/we8-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


相変わらずシンプルで迫力のアレンジの作る方である。
しかし、この後、さらにびっくりする行動に出る。

場所を移動し、近くの、会場となる大きな施設に入り、
メインとなる大きな白いテントの中を確認した途端、
会場の地主の許可を得て、森の中へと入っていくぼくとバティスト。

目的地に着き、車からおもむろに取り出したのは、チェーンソー。
そう、今回、お店から何も持ってこなかったのは、
この森で木を切って飾るためであったのである。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/we7.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/we7.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/we7-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


「ブウーン、ブルルーン」
おおきなバイクのような音を立てて、
慣れた手つきで次々にお目当ての木を切っていくバティスト。
その横で倒れて来る大木を受け止めるぼく。
白樺の細い木を主に切り倒すこと、４０本。
トラックに溢れんばかりの木が集まった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/we41.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/we41.html','popup','width=337,height=600,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/we4-thumb.jpg" width="168" height="300" alt="" /></a>


さて、再び会場入りし、切って来た木を運び入れ、
それを会場内部の壁に次々に括り付けていく。
２０分もしないうちに、殺風景だった会場が
緑で溢れんばかりの、さわやかな雰囲気になった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/we6.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/we6.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/we6-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


ここで、しばし休憩。
この日のためにパリから集まったあらゆる業者さんが
みんな庭に集まって即席バイキングを楽しんだ。
ぼくは、落ち着いて会場の周りを見渡してみた。
それはそれは、これ以上にない、
見事な自然の景観に恵まれた場所だった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/we5.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/we5.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/we5-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


こんなにも素敵な場所で、明日になれば、結婚する二人は祝福され、
大らかに流れる小川と、優しく並び立つ木々の中で
忘れられない時間を過ごすんだろう。
きっと二人はその時間を大切にすることで
これからもずっと幸せにやっていけるはずである。

日本に持ち帰って、これから結婚していく人達にも
是非味わってもらいたいと思うほど、
結婚式のあり方を考えさせられた。

さて、すべての土台が完了して、あとは卓上装花を置くのみと
なったところで、カメラが突然の電池切れ。
残念ながら、この出来上がった壮大な風景はお伝えできませんが、
頭いっぱいに想像を膨らまして楽しんでください。

最後に。
結婚する二人にたくさんのしあわせがありますように。

＊注　今回は森の地主の許可を得て木を切っています。
　　　森の木は、大切に。
]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/07/chapitre01_madeleine.html</link>
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         <pubDate>Thu, 03 Jul 2008 10:57:11 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre 01  Chateau Rouge</title>
         <description><![CDATA[パリ、モード界の帝王と言われたイブ：サンローラン氏が６月１日に亡くなった。
ぼくは、そのニュースを、その日、配達途中の車の中で、突然バティストに聞かされた。
しかも、驚いた事に、その葬儀の装飾を、イブ：サンローラン：リブ：ゴーシュのメゾンからご依頼頂いたのだと言う。

こりゃとんでもない仕事が入ったと思っていたのもつかの間、翌日早朝から２千本近いカサブランカをはじめ、その他花々がいっぱい入荷して来た。
葬儀はその３日後にあったのだけど、それまでに百合はいい感じに咲かせて、もちろん花粉という花粉を取って、使用する花器台は、相変わらず手作りでこしらえて、しかももちろん忙しい日常業務もこなしつつ、とうとう装飾の日を迎えた。

会場は、パリの数ある教会の中でも、とても趣も深く、歴史あるサン：ロック教会で行われた。
教会椅子が並ぶ道の脇には、既に、老舗花店「moulie」によるとても豪華なジャスミンの装飾がなされていた。
そして、それにそって、ずらっと並ぶ、いつもより豪華な椅子群。
座席を見ると、明日ここに座るそうそうたる面々の名前が書かれた紙が乗せてあった。
「ニコラ：サルコジ　現大統領」　「シラク　前大統領」「カトリーヌ：ドヌーブ」　「ジョン．ガリアーノ」「ジャンポール・ゴルチエ」「ソニア．リキエル」「ヴァレンチノ」「ランヴァンのアルベール・エルバズ」「クラウディア：シファー」　「タカダケンゾウ」などなど、大統領、大女優から、新旧デザイナーに、スーパーモデルまで
業界を代表する著名人の名前が連ねてあった。
これを見るだけで、身が震える想いになった。
ある大きな歴史の１ページの瞬間に自分が居ることにとても感動していた。
ふと隣を見ると、うちのお抱えの花配達おじさんこと、クリスチャンも興奮気味に奥さんに電話をしている。
「おい！聞いてくれ、サルコジ大統領の隣の席は、今話題の新しい奥さんだ！
おい！カトリーヌ：ドヌーブも来るぞ！」
フランス人とてやはりこの状況は興奮するらしい。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/illony-yve4.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/illony-yve4.html','popup','width=800,height=600,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/illony-yve4-thumb.jpg" width="200" height="150" alt="" /></a>


装飾は、メインとなる５体の大きな装飾と、ステージの淵に置く帯状のアレンジ、そして、その他、各有名メゾンからの贈り花であった。
もちろん、それ以外にも溢れんばかりの花々がいろんな方々から送られて来ていたが、それらはすべて教会の外側に並べられた。

さて、この日のためにせっせとこしらえた真っ黒の花台におとな三人掛かりで運ぶとても重い青銅の大きな花器を置きそこに各器ともに２００本ほどのカサブランカと、枝もの、足下にアスパラガスを垂らして、それを５体並べた。
圧巻。大きな装花を高い花台に乗せて見上げる様は、もはや花を見ているというより、巨大な芸術を見ていると言った方が分かりやすい。

後ろに施されたジャスミンの壁が、さらにその雰囲気を一層壮大なものにして、教会の崇高な雰囲気も手伝って、もういつの時代に生きているのかさえも
分からなくなってしまうほどだった。

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メインの装花は、すべてバティストが施したが、そのアシスタントをしていたボクに最後に大事な仕事が与えられた。
その５体の装花の足下に最後にアスパラガスをたくさん垂らすという締めの装飾を任せてもらった。
しかし、細長い台に、重たい花器、２００本の百合である。すこしでも強くあたるとすべてを倒しかねない。
変な汗をいっぱいかきながら、ぼくは５体すべてに最後の装飾をした。

その装花が終わる頃には、各メゾンからの花も到着し始めた。
大体すべてが、昔ながらの形で、大きく平べったいアレンジだった。
そんななか、一体だけおおきな白いリース状の花が届いた。
イーゼルもモスなどで施されていて、それはとても目を引いた。クリスチャン：ディオールからのその花は、パリの花業界の維新児、エリック：ショバンによるものだった。
今ままでにない花を。
彼らしい、勢いのある花だった。

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その他にも、いろんな花屋の、それぞれのスタイルを一斉に拝見できた。
やはりみんなそれぞれ、十人十色の花である。
モダンな花、創作意欲の溢れた花、
昔ながらの花、とびきりおとなっぽい花。

白一色なのに、花は本当にいろんな顔を見せる。

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準備も無事終了し、葬儀も世界の注目の中、終了した。
さて、汗水垂らしてやっと仕上げたこの花を、あっという間に撤去である。
しかも、撤去は、ぼくと相棒ジェロームの二人だけに託された。

再び現地について呆然とした。

二人で片付けられる量ではなかったからだ。

やれやれ、という顔をして、ジェロームがひと言。

「Ben... On y va!」さて、やるか。

かくして、咲き誇ったゆりの花粉を頭からつま先までいっぱいにつけて
半日かけて片付けたぼくらは、１日の仕事後、地下鉄に乗って、同乗した乗客に笑われながら家路についたのでした。

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]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/06/chapitre_01_chateau_rouge.html</link>
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         <pubDate>Sat, 14 Jun 2008 17:54:01 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre 01     Rue du Bac</title>
         <description><![CDATA[Chapitre 01     Rue du Bac


のんびり月２回のペースでコラムを書いていると、
あっという間に２ヶ月が経った。
この間書いたコラムを読み直したら、
ずっと前に書いたような気にもなるくらい、
中身の濃い、長い時間が、でもあっという間に
過ぎていった気がする。

という訳で、少し時計を早めて、
今の仕事に追いつこうと思う。
奇しくも、今日は、日本のそれから遅れること２週間、
母の日であったので、その話題でも。

前日までに、恐ろしいほどの花が入荷してきて、
連日の花の処理、店の仕事、生け込み、配達が
重なり、みんな気持ちの悪いテンションで仕事をしていた。

ちなみに入ってきた花は、シャクヤク２８００本、
バラ（種類色々）６００から７００本、アジサイ３０から４０本、
その他、小花類,計量不可。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/pivoinrose.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/pivoinrose.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/pivoinrose-thumb.jpg" width="300" height="225" alt="" /></a>


さて、今朝、仕事場に行くと、みんな疲れがピークなのにも
関わらず、相変わらず高めのテンションで
ワイワイ盛り上がっている。
５分ほど遅刻して入っていったボクを見つけると、
バティストの一声目。
「おっ！来た来た。昨日もお姉ちゃんと遅くまで遊んでたんか。
そら起きられへんなあ。」
続いて、配達のおっちゃん、クリスチャンがひと言、
「あらら、まじで！どんな子やったん？」
で最後にシェフ：フルーリスト、ジェロームが締めのひと言。
「メッチャお尻の大きいおばちゃんですよ。」
で、みんな大爆笑。
で、ぼく、一人であきれ顔。

さておき、最初のお客さんが来店すると、
そこからは、息つく暇も無く、午後２時くらいまで、
接客と、ブーケ制作の繰り返し繰り返し。
山のようにあった花が、文字通り、見る見るうちに
無くなっていった。

ごちゃごちゃになった作業場の片隅で、
一息、みんなでサンドイッチを作って、食べながら、
またありもしないボクのお姉ちゃん話で、
ギャーギャー盛り上がって、再び作業へ。

そこからは、母の日の接客と、明日のホテル、メゾンへの
配達分を作りながら、お店の片付けをはじめる。

最終的に4時には、明日の分を残して、
花がすべて無くなったので、
お店を急いで締めて、明日からの打ち合わせ。

このバタバタした母の日が終わっても、
明日から数日間、「Bastille:OPERA」というオペラ座で
かなり大きな装飾が入っている。

朝４時から、夜１２時までという仕事が
２、３日間続くらしい。

とは言え、テンションは変わらず、みんなでいそいそと
カフェへ。ここでも、カフェのオーナーのおっちゃんも交えて、
お姉ちゃん話で、ドッカンドッカン、大盛り上がり。
フランス人は本当に明るい。
最後の落ちを自分が自分がと、競い合う様に言うところなんて
まったく関西人のそれと変わらない。
「くそっ、もっとフランス語が話せたら、おれがすべて落ちを
持っていけるタイミングやのに。。」と悔やむ事多々。

ともあれ、疲れを感じさせないとは、こういう事を言うんだなと、
ある意味大事な事を学んだ母の日であった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/pivoinbouquet.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/pivoinbouquet.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/pivoinbouquet-thumb.jpg" width="300" height="225" alt="" /></a>

]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/05/chapitre_01_rue_du_bac.html</link>
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         <pubDate>Sat, 31 May 2008 15:23:45 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre 01               Charles de Gaulle Etoile</title>
         <description><![CDATA[ぼくは、このコラムで、同じ花を志す人たちに夢を伝えていきたいと思うが、
どこにでもあるような、「パリの有名フルーリストでちょいちょい働いてきました。」
みたいな感じで取られると、この現実がまったく伝わらないので、今ある事柄、感じた事を自分の経験を通してありのままに書くつもりでいる。

パリのフルーリストでの現状。
厳しい事を書くようだが、日本であまりにもパリの流行ばかりが先走りすぎて、花の事をなんにも知らずにパリに来て、言葉も必死になって覚える気もなく紹介で入ったフルーリストで、言われた事だけをして、しかもいいように使われて、何も言わず掃除だけして帰るようなひとが多い。
それで何ヶ月も絶えれなくて辞めていく。
自分はやる気で来てると見せる時に、まず向こうの反応が大きな壁になった。
日本人は弱くて、都合のいい存在というレッテルが出来てしまっているからだ。

マイナスからはじめる訳で、同じ事を仕上げるにしても、普通に仕上げてるだけでは、それがプラスになるどころか、少しも印象に残らない。
前にも述べたが、かなり手際よくしないとこちらのスピードにはついていけない
し、その中でも自分の最高の花を仕上げないと、作ったものもポイッと捨てられる。

厳しいとか、やり方を教えてもらってないとか、そんなあまい問題じゃない。
ここは、ただ実力社会の世界ということ。

認められたら仕事がどんどんもらえるけれど、小便みたいな仕事を一度すると、次の瞬間から仕事をもらえなくなる。
そこでやる気が無くなったところなんて見せたりしたら、居てるのか居てないのか分からない様な扱いを受ける。
実際に何度も何度も、自分も含めて、その状況を見てきた。
そしてこうやって言っている今日も、また一人掃除の子が辞めていった。

でも、だからこそ、いつも本気になれる。
だからこそ、ここには本物が存在する。
歴史だけではない、花屋としてのプライドをみんなが持って仕事をしている。

ところでオーナーのバティストは、３５歳で、ボクと４つしか変わらないが、花屋歴は、１７、８年にもなる。
パリの花業界の重鎮、ジョルジュ：フランソワ氏のもとで修行をして、
２０歳で独立をしたので、彼のお店は１５年目で、もう老舗と言ってもいいくらいのどっしりとした雰囲気がある。

普段は、とても懐が深く、ボクにも分かる様なジョークを言ってくれるほど優しい人柄が溢れているオーナーだけれど、
一旦仕事に入ると、作業場の空気が一瞬にして変わる。
気持ちのいい緊張感と、慣れないうちはきりきり胃が痛むような独特のプレッシャーが漂い始める。

伝えていくべき厳格で歴史ある花の文化と、
それを担う新旧カリスマ達のプライドと誇り。

それが理解できる日本の若いフルーリストに学びにきてほしいと思う。
そして、ぼくがその橋にいつか成れたらと思っている。

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         <pubDate>Sun, 11 May 2008 15:58:31 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Chapitre 01        Strasbourg - Saint Denis</title>
         <description><![CDATA[ここに一枚の絵がある。

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ひょっとして、見覚えがある方もいるかもしれない。
１０年ほど前、「花時間」という雑誌に、
今ほど注目されていなかったパリの花屋さん特集の
記事が載っていた。

ちょうど、ぼくも花屋になって２、３年経った頃だ。
そして、その特集の中に、この絵が飾ってある花屋さんが
取り上げられていた。
ぼくは、この絵が飾られた花屋さんの店の雰囲気に
とても感動して、いつかこんなお店が持ちたいと願った。

そして、いつか自分がそんなお店を持ったときにと思い、
この写真の絵を油絵で模写して、出来るだけ忠実に再現して、
その出来た絵をいつかそんな自分のお店に飾れる日を夢見て、修行していた。

その絵は、気がつけば実家の倉庫に追いやられてしまったのだけど、
それでも、頭の中には、それがボクの理想として、
ずっとあり続けていた。

さて、話は変わって、バティストでの初日を迎えた。
彼は、ぼくに初日から、入っていた注文のブーケを
大方すべて作らせた。
おそらく何かを確認するためだったのだろうけど、
どこまで応えるべきかも分からなかったので、
とにかく持ち得るすべての自分の花をだして、
あとは、とにかく素早く仕上げる事に専念した。

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感じた事を言うと、パリは、花屋が職人として位置づけられている。
日本の流行のように、奇をてらったもの、モダンと言われるもの、
見た目のお洒落ばかりが先行した仕事とは違い、
とにかく素早く、そしてその中でも、一本一本の処理をきちっと施し、
仕上げる形も徹底して綺麗く保たれている。

そこそこの時間のなかで、繊細で分かりにくい物は、
誰にでもつくれるけれど、それでは花屋が花屋である意味が無い。

自分は、日本にいたときから、仕事の手際は人一倍よい方だと思っていたが、
バティストの仕事っぷりを見ていると、
まだまだ自分には余計な動きが多い事に気づかされる。

そして、バティストの、そんな仕事をこなす背中を見ているだけで、
学ぶ事が山ほどある事を、改めて想う。


さて、話は戻って、その初日。
作業場に入って行くと、
オーナーの部屋のドアに一枚の絵が飾ってあった。

ぼくは、夢を見たように、一瞬立ち止まって、動けなくなった。

そう、ぼくがこの１０年、ずっと目指していた、
あの日、あの本で見た、お花屋さんの絵だった。

ぼくは、すうっと寒イボが立ち、そして、

ほっとうなづいた。

そういうことなのだ。

いろんな道を通ってきたけれど、
長い時間をかけて、ひとつ夢が叶っていたのだ。

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         <pubDate>Fri, 18 Apr 2008 18:28:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>chapitre 01   　Vaneau</title>
         <description><![CDATA[いつ頃からだったか、もうお花を見ることさえも嫌になっていた。

日本のホテルの花屋で５年、独立して、
自分の色一色の花屋「6contents」として６年活動していた。
大きな仕事も、毎日のお店の仕事も、たくさんたくさんこなして、
無我夢中で突っ走っていた。
しかし、そんな日々の中で、もう取り返しのつかないくらいの
空虚感が大きく形をなしていた。

「自分の花には、中身がない。」

そう思い始めてから、ボクは、もう一度お花を始めた頃のように戻って、
今度は中身のある花をしっかり身につける仕事をしたいと思った。
そうしなければ、もう先に一歩も進めなかった。
そのために、大きな意味を伴う長い歴史があり、
クラシックな花とモダンなスタイルの花が共存する
フランスで出直そうと心に決め、
たくさん想いを込めた自分のお店を閉めて、
ぼくは、片道切符を手にパリにやって来た。


「エリック：ショバン」「セバスチャン：マンゴジ」「クリスチャン：モレル」
「オリビエ：ピトゥ」「ステファン：シャペル」「パスカル：ミューテル」など
、

今のパリの花業界を引っ張るそうそうたる花屋を歩いて回り、
自分の心が動いたお店に飛び込もうと思っていた。

あるお店の前で、ボクは足を止め、導かれるようにお店に入った。
そこにいるだけでとても気持ちがよくて、
花はとても生き生きとし、いつの時代かわからないような
独特のクラシックな雰囲気と、モダンな花の飾り方がなされていた。
そして、なにより、言葉では表せないような、体を包み込む優しい雰囲気が
ごちゃごちゃに絡まっていたボクの頭のひもをスルッとほどいた。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/illony77.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/illony77.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/illony77-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


ここで働きたいと心から思えた。
花屋の名前は、「BAPTISTE」　バティストといい、
今や、パリを代表する花屋だった。

偶然その場に居合わせたオーナーは、日本から突然やって来たぼくの
言葉にひとつひとつうなずいて、ゆっくりとこう言ってくださった。

「いいですよ。いつから来ますか？」

ぼくは、間髪入れることなく、はっきりと大きな声で答えた。
「明日から来ます！」

こうして、ボクの花屋人生の第二幕が始まった。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/illony99.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/illony99.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/illony99-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


息上がるままに、パリを一望できるモンマルトルの丘にやって来た。

今年はもう見ることがないか、と思ってやって来た桜が
サクレクール寺院の麓で満開に咲き誇っていた。

一度は辞めようかとも思っていた花屋の仕事だったけど、
それは本心じゃなかったことに気がついた。

なぜなら、涙が止まらないほど、幸せだと感じたから。

<a href="http://www.illony.com/kentanaka/illony98.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/illony98.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/illony98-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>


<a href="http://www.illony.com/kentanaka/illony02.html" onclick="window.open('http://www.illony.com/kentanaka/illony02.html','popup','width=800,height=450,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.illony.com/kentanaka/illony02-thumb.jpg" width="300" height="168" alt="" /></a>



]]></description>
         <link>http://www.illony.com/kentanaka/2008/04/chapitre_01_vaneau_1.html</link>
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         <pubDate>Sat, 05 Apr 2008 19:28:59 +0900</pubDate>
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