blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2011年6月 Archive

2011年6月 1日

これは来てほしい




おっ、由美さんに抜かれたー。




 

先日行われた、ローズファームケイジさんのバラを1300本飾ったイベント

ルエルが恋したバラの秘密


120名もの方が参加してくださって、

東京での開催や、大阪での続編(少し形を変えてレッスンなども)

がルエルさんで企画されているようです。



このときのイベントで特に好評だったのは、最後のデモでつくったブーケ。

色とりどりのバラを使い、新芽や庭咲きの趣のある、通常ではあまり流通していない素材を使ったブーケが我ながらとても気に入りました。

そこで、今月6月のパリクラス(ブーケレッスン)は

ローズファームケイジさんのバラをふんだんにつかった

色とりどりのバラのブーケドマリエをつくりたいと思います。



今回は、はっきりいってオススメです。


もうすでにレッスン生さんへのお知らせメールでいつもより多いご予約が入っているようです、気になる方ぜひ!


スケジュールは レッスンのサイトで→http://www.la-filiere.net/



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2011年6月 3日

自然と生きる




おっ、またまた由美さんに抜かれたー。




 

ここ最近、いろいろな人との出会いによって

自然と共生するということについて考えることが多かった。

ローズファームケイジさん親子は、バラを育てるというのはおこがましい、バラは勝手に育っていくので、そこからいろいろ教えてもらうと話してくれた。

森林保護や森との共生の意識を高めていくようなイベントを主催するためにがんばっている女性とも出会って共感した。

西畠清順のブログや、中村のんさんのツイッターからの情報で
バオバブの記憶やアレクセイと泉というドキュメンタリー映画をとっている
本橋成一さんの作品を見た。


原発のことや国会でわめいているおっさんたちには吐き気がする。




ジブリとかアバターに描かれている世界とか

ヒッピームーブメント。


俺はそれほど頭がいいほうではないので

こういうことを考えても残念ながらなにも答えは出てこないのだけれど


富を求めすぎず、自然に敬意を払って、自然に感謝する気持ちを忘れない

ということを少しでも多くの人が守れれば、世の中は少しよくなるということは本気で思う。



だとしたら、

だまし合いや足の引っ張り合いや他人のあら探しばかりしてるバカなおっさん達よりずっと



俺たち植物を扱う仕事をしてる人間が担う役割は重要だ。


植物の素晴らしさ、偉大さを

花の美しさ、人を癒すちからを


ひとりでも多くの人に伝えなければならない。



そうか、この世界の未来は俺たちがつくっていくことだってできて



社会を動かしていると思っているあのおじさん達は

実はお茶の間を楽しませている悲劇を演じている役者さんたちなのかもしれない。











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2011年6月 7日

おやじ




いま一位のぐりさん油断してそう。。




 

さぁ、今回のブログはだいぶ俺だけの話です。ちょっと飲んでますから。

あんまり感心のない人は読まない方がいい。



ここにひとつ、不思議な統計がある。

俺が今までつきあった9割の彼女たちは両親の離婚やなんかで

お父さんとはなれて暮らしていた。


そして俺の恋愛は、俺という二人の共通の話題で深まっていくので

彼女が俺に関心をもつところからはじまります。



ということはですね、みなさん。

つまり、父親に対するなんらかの感情を

おれに重ね見ている可能性がきわめて高いと言えるわけです。



ここまで、読んでみてなんだこの話?とお思いでしょう。


そう、大体こんなことを考えて過ごしているのです。おれって。


さて、ブーイングは聞かずに話を進めましょう。


ということは、おれには父性のようなものが人一倍感じられるのか。

はたまた、駄目だとはわかっていながら遺伝子の力で惹かれてしまう駄目な男のにおいがぷんぷんするのか。



その答えは、けっして見つからないまま 俺の百七不思議 のひとつとして

俺の中で語り継がれている物語なのであります。


そしてその答えを解くために、また俺は俺の研究にいそしむわけではありますが。

今日、ふとこんなことを思ったのです。



その答えは、意外と俺ではなくて俺の親父にあるのではないかと。



おっさん化が進むに連れて、発言などがまったくもって親父そっくりになってきている自分に気づかされます。

息子大樹の仕草などに俺の遺伝子を発見したときも

親父から受け継いでいるものには目を背ける事はできなくなっています。



つるっとしていた母方のおじいちゃんと、ふさふさ白髪の父方のおじいちゃん。兄貴と二人で母方のおじいちゃんの血統をゆずりあっていたときに
親父に、おじいちゃん(父方のね)はおばあちゃんが再婚してて血はつながってないぞ。と知らされたときのショック。


案の定年々生え際は後退していくものであります。



というくらい、血のつながりというものは時には残酷なまでに

影響力をもっているということななのです。



さてさて、話はもどりますが。

懸命な読者の方なら、今のはげ話のところでピーンと来てるかもしれません。

そう、おやじもまた父親の愛情になんらかの感情をもっていたのかもしれないのです。


まぁ、俺は父方のおじいちゃんも優しかったし好きだったし、親父とおじいちゃんも仲良かったです。


でも、まぁそういうバックグランドが関係するのかしないのかはわかりませんが、うちの親父は、めっちゃ家族が好きです。


みんなを集めたがるし、孫も溺愛して、老体にむち打ってサンタの仮装までしたりしています。


毒舌でときどき問題発言もしたり、へんこなところも多々ありますが

A型で気ぃ使いなので、お客さんを連れていったりするとやたらしゃべってくれます。

封建制なところもあり、急に怒りだしたりして怖かった気もしますが

今思うとかわいいことですねていたなと思う事もあります。


まぁ要するにあれです。俺は俺と同じくらい親父も好きです。


それで何の話なのかというと


もうすぐ父の日ですよっていう告知でした。すみません。


女性だけなくって意外と大人の男性も花もらうとうれしいものみたいですよ。


その花みてオカンが喜んでるのが、親父にとっては一番のプレゼントかもですし。

6月19日。ここはひとつアイロニーでよろしくお願いします。
















 






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2011年6月 9日

満足しない




いま一位のぐりさん油断してそう。。




 
朝からいくつかの現場に花を生けに出ててたんだけど

プライマルスクリームのrocksが2回もラジオでかかった。

おおぉ、ついてるぜ。テンションあがるなーと思っていたら

DJが今日は6月9日ロックの日ということでリクエスト受付中ですみたいなこと言い出した。


若干腑に落ちない部分はあるものの、ノリノリで帰って

ロックチューンを聞きながらレッスンの準備をし、そんなことをtwitterでつぶやいてると

ストーンズなうのつぶやきが目に入ってきた。


いかんいかんおれとした事があれを聞くのをわすれているじゃないかと


サティスファクションの動画をyoutubeで探したら

こんなのを発見した。




明らかにビデオじゃない映像。よくわからないけど

ステージとかコマわりもめちゃめちゃかっこいい。

これもこれ誰が撮ったの?とつぶやくと

博識なお方がスコセッシの映画だよと教えてくれた。


シャインアライト!そんなんあったなーとしばらく

関連動画を見ていて、まんまとDVDを買ってしまった。



それにしてもまったく、この人たちはいくつやねん。

めちゃめちゃかっこいい。

平均年齢63歳なんやって。




ディプロマコースのレッスンとウェブ仕入れとクライアントとのメールのやりとりを終えて

一息ついて、めちゃめちゃ遅い昼飯を食って


芦屋に帰ったらどうしても会って飯くいに行きたいと

思っていた人に電話した。



その人は、花屋の大先輩で、

おれが 市場に行きだしたころ知り合った人で

市場でみんなから慕われていて、新入りのおれにもすぐ声をかけてくれて

いろいろと教えてもらった。


一緒に話してると、いろんな人が集まって来て挨拶をしたり

その人のことをいじったり、あいさつがわりに下ネタをかわしたり

周りに笑顔の絶えない人だ。


この人は、前に一度大きな病気をして死にかけたことがあったのだけれど

奇跡の生還を果たし、最近はすっかり元気に働いていた。


そんな人が、またちょっと手術をしなければいけなくなって落ち込んでいるというので、ちょっとハゲまして(あの人だけにね)やらねば。と思って飯でも誘おうと思って電話した。


今は某花屋の顧問のような仕事をしていて勤務先は花屋だということも承知で

渾身のブーケをつくった。



途中ちょっと泣きそうになったけど、パワーをあげる花やからなと

気持ちを切り替えてめちゃめちゃかっこいいブーケを束ねた。



たぶん、店の人たちには、花屋に花もって来たでと思われたかもしれないけど、どうしても花をあげたくてもって行かせてもらった。


店から出て来たその人は、意外と元気そうで

店で少し話してから、近くのイタリアンに二人で行って

そこでいろんな話をした。



おれがしらない花屋の歴史や、これからの業界のこと。

こういう場合、おれは若者として、これからやりたい事を目をキラキラさせて夢をぶちまけるポジションのはずなんやけど


これからやりたい事を話していたのはこの63歳のほうだった。


そして、おれはまぁまぁ勢いのある(と思われている)花屋の社長というポジションで、わかりましたその話うちでやりましょう。退院したらすぐやりましょう。と約束した。



おれはこれのとき、まじでこの向かいで座っているおじいちゃんが

昼間見たロックスターに見えた。



まぁもともとダンディでおしゃれな紳士という感じなので

かっこいいんだけど、今日は別格やった。

スコセッシ、こっちも撮って。と本気で思った。



いくつになってもやりたい事を語れる。満足なんてしない。


そんなかっちょいいジジイになりたいものだ。




ロックの日はなかなかいい一日だった。満足なんてしないけどね。































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2011年6月12日

ゆきのした






 
今年はスケジュールや天候の悪さで、例年ほど楽しんではもらえないかなと思っていたスタッフ旅行。


スタッフ旅行と言っても、スタッフを実家に連れて帰るだけの貧乏旅行なんですが。


うちの実家(といってもおれが生まれ育った家から20分ほどさらに山奥にのぼった祖父母の家に今は両親が暮らしています)は高野山にのぼる山道の途中にあって、ホタルがすごくたくさん飛ぶ事で近隣では有名なところにあります。


今年は、去年からしている大学の講師の仕事なんかと重なったりなんかして、ちょっと例年より早く行く事になって、

さらに例年よりもちょっと気温が低いということもあって、ホタルはまだ飛ばないのではないかという声もちらほら。。


そして、前日の天気予報では、大雨だという。



まぁ、でもこの人たちといったらどこに行っても楽しめる自信はあるなぁとおもいつつ、当日を迎えました。


これは、もう日頃の行いでしょう。



おれ以外の。


出発する昼には雨もあがり、翌日の高野山散策が終わるまで見事に雨に降られませんでした。

しかも、午前に雨が降ったこともあってか、ホタルもたくさん飛んでいました。

ピーク時には山がクリスマスツリーのようになる幻想的なところです。

ピーク時とは行きませんでしたが、とても幻想的な景色を楽しむ事ができました。


バーベキューをして、近くの温泉に行って。例年通りのスタッフ旅行を楽しみました。


翌日朝。

オカンのつくって焼いてくれたパンやピザ、アニキのつくっている野菜を食べながら、オトンの軽妙なオヤジトークに愛想笑いをして、高野山に向けて出発するまで少し時間があったので、のんびりしてると


息子大樹(たいじゅ)が、カタコトでパパとあっちいく。というので遊びにいってやることにしました。


大樹をつれて川のほうへ歩いて行ってて、あっそうやおじいちゃんたちの墓参りに行こうと思い立って二人で歩いて行きました。


歩いて五分くらいのさらに深い山の斜面に墓地があるのですが


そこに向かう道の、その坂の途中で思わず立ち止まってしまいました。








道の脇の山の斜面一面が輝いていました。




前日にホタルの幻想的な景色を見たときも感じたのですが


今年はやっぱり、去年と違う。


ばかなおれでも手放しできれいだなーとは思っていられなくなってしまった。

ホタルの灯火や、ちりゆく花には、亡くなってしまった命を思わずにはいられないし、

自然の美しさを感じれば感じるほど、それを破壊するかもしれない自分たちの暮らしに後悔せずにはいられなくなる。



大樹と二人だったので、おもわず立ち尽くしてしまった。

泣いたのか泣いてないのかと言われればちょっと泣いちゃったかもしれない。


おれはこの気持ちをうまく伝える事はできないけど、

知人のブログで紹介してくれていて読んだんだけど、

さすがかしこい人が、見事に気持ちを代弁してくれている。

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上) - 毎日jp(毎日新聞) http://ow.ly/1tEMPS?


ゆきのしたという名前の由来は 諸説あるようですが雪の下でも美しい緑の葉を保っているからだそうです。


今年だから立ち止まってみれたのかなぁ。











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2011年6月15日

A rose is a rose by any name






 
A rose is a rose by any name





なんて呼んだってバラはバラやけど、バラにもいろいろあるんやで。

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2011年6月19日

はなとはなす








 
今日もパリクラスは、ローズファームケイジさんのバラづくしのブーケ。

レッスンのはじめにイメージやコツをつかんでもらう為に

デモとしてまず自分が説明しながら束ねて見てもらいます。


いつもは、そんな風に思わないのですが、本当に贅沢な時間やなぁと

自分でも堪能しながらブーケを束ねていきました。



ブーケを束ねる行為というのは、もっとも花と対話しているような感覚を感じやすい。


葉を落として綺麗にして

すべてのバラをテーブルに並べて、

さぁ、踊りましょう。と言わんばかりに

一本ずつバラを手に取って行きます。


今回のような、ランダムな配置でいろいろな色を混ぜて

丸い形だけをつくっていくようなブーケは


次にどのバラを手に取るか、そしてそれをどこに入れるか

どんな向きで、隣のバラより少し高くするのか低くするのか


どこに入りたい?どっちを向いてたいねん?と

話しかけるように束ねていくと


いろいろな表情を見せて答えてくれます。


よく愛する人は鏡のような存在だというけれど

ブーケを束ねるという行為によってもまた花は自分の心を映してくれます。


そして、めったに話す事の出来ない対象との会話によって

今まで気づかなかった自分に気づく事があったり


心にずっとたまっていた感情を吐き出す事が出来ることもあります。



そういう経験をより上質にするには

出来ればとびきり好きな花でそれを行うのがいい。



そうやって束ねたブーケは、持ち帰って自宅に飾って

しばらくあなたを映していてくれる。


誰にも話していないあなたの秘密を知ってる

親友のように。



と、昼間ツイッターでエロいことをつぶやいていたとは思えないブログを書いてみる。


ローズファームケイジさんのバラを束ねるパリクラス、芦屋でもうひとクラスあります。

この経験逃さないでくださいね。








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2011年6月22日

写真集








 

いつかは、毎年毎年その一年でやってきた花屋の仕事を1冊にまとめた本をだせるような花屋になりたいなぁというのが、ひとつの目標です。

その頃にパリに出店でもしてたりしたら、さぞかし綺麗な本になるんやろなぁと思います。      

きっかけがあって、iphotoというmac の画像管理ソフトで、持っている画像を本に仕上げてくれるサービスを使う事があったので、夢に描いていた自分の花の写真本をつくってみました。



重度の慢性自画自賛病を煩っているため、実際のところはどうかわかりませんが
なかなか見応えがありました。


もっとみんなに見せたいなぁと思い。


本をちゃんとつくりたくなりました。


たくさんの人に見てもらえるように1冊5000円くらいにしたいので


おそらく、結構な部数をつくらないといけないと思います。


青山店のとなりの本の専門家が、サンプル本があるんだからできるだけいろんな人にみてもらうといいと教えてくれたので、やたら見てもらってアピールしています。


自費出版の方向で考えているのですが、あわよくばなんてこともあるかもしれないしね。


贈り物としても、いいんじゃないかと思いますので

実現したら買ってください。


このブログ読者の方は、みんな大体ひとり5冊はノルマですのでよろしくお願いします。






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2011年6月25日

嫌になる程もっとそばにいて






 
仕事じゃなくて花の事を思うと

めちゃめちゃ愛されていると感じてるときもあるし

めちゃめちゃ遠くに感じることもある。




嫌になる程もっとそばにいて

もうほんとに嫌になる程遠くの君へ


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バラってすげぇなぁ。。








 

ローズファームケイジさんのバラをふんだんにつかったブーケを束ねてもらった今月のパリクラスのレッスン4回が終わりました。


やっぱバラってすげぇなぁ。


レッスンにしても、その後ツイッターで写真をアップしたときも

リアクションがすごかった。


もう自分がモテてるような気分を味わったひとつきでした。俺って。。



ということは、ずっとこのレッスンをし続ければ、錯覚ではなく

モテ続けていられるんではないだろうか?


ということで、


いや、そんな理由ではないんですが(笑)


7月8月9月と このローズファームケイジさんのバラとの出会いのきっかけをつくってくれた、大阪のセレクトショップ ルエルさんが

あの芝川ビルのきもちいいテラスで夕方にバラのブーケのレッスンをして、大画面でバージョンアップしたスライドショーを楽しんで、パーティをしようという夜を企画してくれました。


真夏の夜の夢 http://Luelle.exblog.jp/16167655/

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。




 



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2011年6月28日

129本のバラのブーケ




よーしまた上位ねらうぞ。



 

昨日129本のバラの花束のご依頼がありました。

29歳の誕生日の女性に、29本じゃちょっとなということで129本でとのご依頼。

おっとこまえー。


先日のルエルさんでのイベントのポストカードの雰囲気を気に入られていたので、近い雰囲気のものを選んで束ねさせてもらいました。


もちろん普通には束ねきれないので、途中で結束したり

テーブルにおいて束ねて行きます。



こんなかんじ。






なかなか僕ら花屋でもこんな花束見る事はないので

もらった人はそりゃうれしいだろうなぁと、その時を想像すると

楽しくなります。



別に俺が喜ばせてるわけじゃないねんけど、なんかその一端を担う事で

やるやんー俺という気分になります。



この仕事を始めたきっかけもそう。

クリスチャンスレーターが花屋をしてる bed of roses という映画で

花をもらうとき人はとても幸せな顔する。って言ってたのを覚えてて


あるとき配達のバイトと思って花屋で働き始めた。


そこで花を届けるときの喜びを経験して、今に至る。


10年ほどこの仕事をしていても


時々、花を届ける事で泣いてしまうくらい感動する事がある。


気持ちが伝わる瞬間ってなかなか見る機会がないものだけど

その瞬間を目の当たりにする事ができるのがこの仕事です。


花を束ねるということが、感情移入の儀式のようになっているのかもしれません。


大事な気持ちだとわかればわかるほど、責任感も感じてプレッシャーも感じてるのかもしれません。


まぁでもそういうのを感じるからこそ、伝わったときに同じように喜べる。


この仕事につくことができて、ほんまよかったなぁと思う。


あれ、結局俺の話になったなぁ。


さすが俺。そういうとこがすき。









                                        










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2011年6月30日

引力




由美さんキャトリーヌうちにも連れて来てください。



 


よくわからないけど世の中には引力と斥力というものが存在している。


リンゴが落ちる重力とか S極M極、いや失礼。S極N極の電磁力とか。


科学的に引き寄せ合うちからというのはどうやら説明がついているらしい。


今週の東京勤務でふと思った。

 
 

この花とこの花には引力が働いてるのだろうか?

 
 
 
働いてる。

 
 




俺とこの花にもそれははたらいて、この花はアイロニーにやって来た。


俺が市場でこの花を選んだことは、お客様とその花の引力のなせる業なのかもしれない。


そうであるならば、俺のすべきことはそれに逆らわないようにすること。

心のままに引力にしたがうことが、


この世をすこしだけよくするという、みんなが担っている役割の果たし方なのかもしれない。




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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

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