blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

« 花の入り口 | HOME | 花写真教室 »

2011年8月20日

輪の中



なかよしこよしでは厳しい競争社会は生き残っていけないという考えもわかる。

けど、アイロニーは花屋なので、ぎすぎすしてると花が全部吸ってしまう。


それに、気持ちを伝える仕事なのでひとの気持ちがわからないと一人前のフローリストにはなれない。

楽しいこともつらいこともみんなでわかちあうことは大切なことだと思う。


というわけで、みんなで飯を一緒に食って、夕方にはおやつ休憩をする。



なんかうれしいことがあればみんなで喜べればいいし、逆にしんどいときはみんなで分担すればいいと思う。

あまあまかもしれないけれど、そういう輪をつくれればいいと思う。と昔から思ってはいるが


なかなかそんな簡単には行かない。


先日、アイロニーがまだ3年目くらいの頃ずっと見習いスタッフとしてがんばってくれていた子が久しぶりに来てくれて、その子の結婚式のブーケの打ち合わせをした。


おやつ休憩時にみんなと話しながら打ち合わせしようということになり、
2階に上がったんやけど、みんなしばらく仕事が片付かなくて、二人で久しぶりに話をした。

アイロニーを辞めてからも時々、周年パーティの時なんかに顔は見ていたんやけど、

その日は久しぶりに昔の頃の明るい顔に戻っていて

あー、なんかよかったなーと思っていろいろと話を聞いていると


うちを辞めた頃は悩みも抱えていたらしくて、

それが彼に出会ってからはすごく楽になったという。



悩んでいた頃の話を聞くと、なんで話してくれへんねんーと思ったし、

話せませんでしたーという話を聞くと、そりゃそうやな。とも思う。


まぁ、そういうときに悩みなんかを話せて、一緒に悩んだり笑い飛ばしたりしてちょっとは楽になる。という環境にはなっていないということなんやけど、

しばらく時間がたったら話しに来れる場所というのも、

なかなかいいもんやなと思った。



10年も前から知ってるからお前が嫁に行くブーケをつくると思うと泣きながら作るわ俺、と冗談っぽくいってたけど、


そう言いながらすでに泣きそうになっていた俺。


いやーよかったよかった。


でもその後、夫婦生活のありかたについてとんでもないシモネタで盛り上がってごめんね。


クリックありがとうございます!!


 

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

FLOWBULOUS01

flowbulous01

ISSUE 1 Faraway so close

FLOWBULOUS02

flowbulous02

ISSUE 2 Conversation

FLOWBULOUS03

flowbulous03

ISSUE 3 Enchanted

photo & story Avec les fleurs

photo & story Avec les fleurs

I'llony TV

I'llony TV

SALON DU I'LLONY

SALON DU I'LLONY

2023年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

Monthly Archives

PAGE TOP