blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2013年7月 2日

パリ撮影旅行記4日目ジェルブロワ編

さてさて、先週末は恒例のスタッフ旅行があり、ブログの更新がちょっと滞りましたが再開しましょう。


4日目、午後はジェルブロワに行きました。


俺はまったく知らなかったんだけど、テレビや雑誌の影響でここ数年で注目度が高まったとかで、

由美さんが提案してくれた。


ジベルニーとは同じノルマンディ地方に分類されるらしいんだけど、端っこと端っこみたいで、ベルナールにはほんと無理なリクエストを

聞いてもらったと思う。。


そして、また移動中、だめだだめだと思いつつ寝てしまう俺。。


ノルマンディの景色はなだらかな丘陵地帯が続いていて、時々牧草地、と思ったら時々林があったりして

なんだか気持ちいい。助手席だったら俺じゃなくても寝ると思う。

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そして、断片的にノルマンディの景色を楽しみつつ2時間。


ジェルブロワの文字が見えた!!

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そこからはもう映画のセットのようなどこを見ても絵になる街並。

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由美さんのテンションも上がってました。

車が止まった瞬間、飛び出してもう夢中であちこちを撮りまくっていました。

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フランスでもっとも美しい村々に認定されたという

歴史のあるこの村も、フランスとイギリスの百年戦争の影響で廃墟のような時代があったようです。

その後、画家のアンリ・ル・シダネルが引っ越して来て、自分の家の周りにバラを植え、城跡を綺麗な庭園に蘇らせ、

村人達にこの歴史のある建物の周りにバラが咲いていたらとても綺麗だよと薦めたようです。

村人達もそれを聞いて、自分の家の庭だけでなく、家の周りや道ばたにもバラを育てるようになり、今のような美しい村になったんだとか。


小さな村だから出来たことかもしれませんが、すごいことだなぁと思います。

パリに行く前、知人たちに、いいものたくさん見て来て仕事に生かしてねと言われ、

いや今回は、パリに進出するために種まきに行くんだ。と強がっていましたが


今回もこの日は間違いなくインプットの日でした。

ちょうど村の端っこのほうで撮影をしているとなりのベンチでひとりのんびりしてるおばあさんが綺麗ねと言ってくれたので

写真を撮らせてもらいました。

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その後、もう少し村を散策して、一件だけあるというビストロで休憩して帰ろうかということになりました。

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日本人がよく来るようで、席につくと、ジェルブロワが取り上げられている日本の雑誌を数冊もって来てくれました。

由美さんとベルナールがお店の人と話したところ、その男性がオーナーで、小さい頃はここで暮らしていてその後パリに引っ越して大人になって仕事もしてたんだけど

この村の事はずっと心のどこかにあって、家族を連れて帰って来て、昔住んでいた家を改装して、宿とビストロを始めたのだそう。


雑誌にのっていた小さな女の子が彼の娘さんだと教えてくれました。

と話してると、娘さん達を迎えに行っていた奥さんが二人の娘さんを車に乗せて帰って来ました。


ああ、そうだ、ジベルニーで撮影したブーケは誰にもあげなかったので、彼女達にあげようということになり

撮らせてもらうことに。


事情話して、姉妹に並んでもらい、おねえちゃんにブーケを持ってもらうと、

おねえちゃんが、ちょっと待ってと妹と立ち位置を変わりました。

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へー、おねえちゃんがボケで、妹がつっこみとかそういう立ち位置あるのかな?と一瞬思いましたが

おねえちゃんが、妹の服を指差したところみると、なんかこぼしたのか、ちょっとシミみたいなのが付いてます。

立ち位置を変わって、ブーケを真ん中にもつと、妹の服のシミが隠れるんです。


なんて優しくて頭のいい子なんだ!!!

フラビュラスをあげると、宿泊客の部屋に置いとくよと言ってくれていたそうです。

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美しいバラの村を訪れて泊まった部屋でフラビュラスと出会ってくれる人がいると思うと嬉しくなります。


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そして、いろいろな嬉しさでおなかいっぱいになりながら、ジェルブロワを後にしました。

そしてその後は、またベルナールに乗せてもらってパリに戻り、由美さんにお礼するためにエッフェル塔の最上階でシャンパンをごちそうする事に。


初めて登ったエッフェル塔。高いところというのはある種実生活から距離を置いて自分をも俯瞰できるようなところがあるので

ときどき登りたくなります。

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自分が店を出したいと言っている街を見渡すと、いろいろな気持ちが沸き上がってきました。


どんな気持ちか?


一番は悔しいような気持ちでした。


まだまだ遠くの存在。


でも沸き上がって来た気持ちが悔しさでよかった。


一番の原動力になるからね。

ほんとにいい一日でした。


由美さん、ベルナールに感謝です。ありがとうございました。

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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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