blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2017年9月 5日

素材のちがい

日本から帰ってきたらランジス市場はすっかり秋になってました。

フランスの最大の市場であるランジス市場の花市場は

日本のようにセリはしておらず、

たくさんの仲卸のブースがあってそこで販売をしている。

その中に10軒ほど、近郊の生産者たちが

自分で作ったもの持ち込んでいるブースがある。


そこにあるダリアがめちゃめちゃ綺麗で、

日本の3分の1から5分の1くらいの値段です。

季節のもので無理せず作れるものを近郊で切って持ってくる。

彼らは専門があるものの、例えばバラ専門のおじさんも、

バラが旬じゃない時には、春先にはチューリップを、

秋の終わりにはダリアをもってくる。

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飛行機で飛ばして珍しいものを集めたり、

季節外れのものも手に入ったり、

かゆいところに手が届くのはありがたい時もあるし、

バリエーションも豊富、先取りの広告の仕事なんかはやりやすいし、

何より日本の生産者のつくる花の品質はとびきりいい。

しかしその反面、やはり日本の花は高い。

生活の一部とか、生活に欠かせないものとなっている

フランスとの違いはこういうところにもある。

去年日本の花がフランスに輸出されているものをいくつかみた。

スイトピーやグロリオサはやはりさすがという品質だった。


とはいえ、日本で見るものと比べると、

空輸のために若干鮮度は落ちてしまうし、

何よりさらに価格は跳ね上がっていて、

なかなか取り扱いが難しいものになってしまっていた。


この輸出に対しての国からの助成金の話なども聞いていたので、

全体としては、マーケットを広げるべき理由があるのだろうと思うけど、

まぁ、俺個人の意見を言わせてもらうとすれば、

日本の花を持ってくるよりも日本の生産者がフランスに来て

花を作ればいいのになぁと思う。

あー、それは輸出とかじゃなくなってしまうのか。


そんな日仏の花とか市場とかのことを考えていて

ふとその昔クリスチャン・トルチュというフローリストが、

グラミネと呼ばれるようなイネ科の雑草のようなもので、

それまで切花としては価値がなかったものを

洗練されたブーケに取り入れることをはじめたことなどで、

花業界に革命を起こしたと言われていて、

いまではフランスの市場でも日本の市場でさえも、

こういう素材が花材として流通するようになっている。

という話を思い出した。

今のアイロニーは、

日仏の市場の差異、それによる素材の差異、そういうもので

同じアイロニーのスタイルでも出来上がるものが変わっている。


その違いを学んだ上で、日仏の素材を使いこなすことを

日本のスタッフにもパリに研修に来てもらって学んでもらっていて、

それはそれで彼らのつくるものが劇的変わったりして

役にはたっているんだけど、


トルチュの逸話を思うとうちはまだまだだなぁと痛感する。

もっと今のスタイルを進化させて、

その上で革命的と呼ばれるような高みまで持っていきたいものである。



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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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