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2009年03月 アーカイブ

2009年03月04日

原点。

 
いよいよ3月である。
 
毎年のことだけれど、どうも2月というのは、
 
自分の誕生日月のくせに、調子が出ない、どちらかというとツイてない月である。
 
さっと逃げ去ってくれてホッと一息、そういう意味でも、いよいよ3月だ。
 
 
 
やはり暖かくなってきて、街路樹には新芽が顔を出し、
 
次々に春の花に対面すると、眉ひとつ動かさなくても、秘かに心は躍る。
 
改めて、人間というものが自然に属している、ということを実感する。
 
 
 
そして花業界には、ひとつ目の繁忙期でもある3月。
 
この春からアイロニーではどんどん新しいことが始まって、
 
毎回のスタッフブログでも、告知することは山のようにあるのだけれど、
 
お客様の為を何よりも優先する“原点”だけは、
 
忘れずにいようと、日々スタッフ間で話をしている。
 
 
 
今となっては半ば信じられないことだけれど、
 
ほんの一年ほど前までは、社員はわずか3人だったし、
 
さらにその昔、タニグチが一人だった時代があった。
 
 
 
当時からアイロニーを支えてくださったお客様の中には、
 
この店が成長し、スタッフも増え、規模も大きくなっていくことが、
 
どこか遠い存在に思えてきて、少し寂しさを感じる、なんて言われることもあるのだけれど、
 
「とんでもございません!!」
 
と声を大にして言いたい。
 
ひとりひとりのお客様に支えられて、今日のアイロニーがあるということを、
 
忙しくなればなるほど、特に強く思う。
 
 
 
タニグチがひとりでアイロニーを始めた当初、
 
順調に成長し、大きな仕事が決まって逞しくなっていくのを、
 
僕は外から見ていて、嬉しく思う反面、何処か寂しさを感じたことを思い出した。
 
例えるなら、自分が秘かにインディーズから応援していたバンドが、
 
ブレイクしてしまって寂しいぜ、みたいな…
 
 
 
皆様どうぞご安心を。
 
店が大きくなり、スタッフが増えてきたことで、
 
今まで手が回らなかった部分にまで、しっかり対応出来るようになった。
 
 
 
ご来店されたお客様ひとりひとりのお名前はもちろん、
 
お花の好みやライフスタイル,お好きな色や購入履歴などなど…
 
手前味噌ではありますが、ウチの優秀なスタッフ達が、
 
切り花一本から、出来る限りの対応をさせていただいております。
 
 
 
年度末、お花を贈る機会も多くなります。
 
どうぞ今までと変わらず、お気軽にアイロニーにご相談を。。
 
 

 
  
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2009年03月13日

Hey Jude…

 
雨上がりの帰り道、歩道橋を昇りながら夜空を見上げると、
 
美しい満月が輝いていた。
 
走る雲が月光に照らされ、その傍を飛行機が横切っていった。
 
まだ夜風は少し冷たいけれど、もうすぐ春なんだな。。
 
 
 
映画“アクロスザユニヴァース”の中でも歌われているビートルズの名曲、
 
“Hey Jude”
 
今まであまり気にも留めなかったこの曲の詞だけれど、
 
映画を機会に改めて読み返してみると、胸にグッと来るものがあった。
 
 
 
「苦しい時にはこの言葉を思い出せ、世界をひとりで背負いこもうとするな。」
 
 
 
ジュードとは、ジョンレノンの息子、ジュリアンのことで、
 
ポールがまだ幼かったジュリアンに向けて、語りかけるように歌った曲だ。
 
 
 
日々、人は落ち込んだり、冷たい自分の殻に閉じこもってみたり。
 
まるで“この世の終わり”のような気分になることも。
 
誰にだって経験はあるさ。
 
 
 
だけどまた桜の季節がやってくる。
 
季節は巡る。
 
地球は丸く、人生はレコードのようにグルグル回る。
 
 
 
最近、若手スタッフの和田クンに貰ったU2のライブDVDを家では流しっぱなしにしている。
 
和田にしてはなかなかいいチョイスじゃないか。
 
 
 
世界は政治,経済ともに閉塞的な情勢だけれど、
 
こんな時こそエンターテイメントの役割は重要だ。
 
映画・音楽・スポーツ・満開の桜…
 
ひと雨ごとに春は近づく…
 
 
 
エンターテイメントやアートとは少し違いはあるのだけれど、
 
我々の仕事も、人の心を動かし、勇気づけられるものだと僕は信じている。
 
もちろん花の持つ魔法のような力を借りながら…
 
 

  
 
ギフトフラワーはバリエーションも豊富にご用意しております。
 
年度末はお花を贈る機会も多くなります。
 
予約が込み合うこともございますので、皆様お早目のご予約を…
 
 
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2009年03月25日

伝統。

 
春が来たからだろうか。
 
休日の朝、また例によって衝動に駆られ、電車に揺られること約一時間…
 
駅を降りて、京都タワーに見下ろされながら、担いできた自転車を組み直す。
 
 
 
鴨川を吹き抜ける風は、いつかの遠い過去の記憶へといざない、
 
春を飛び越えて、初夏の匂いを感じたような気がした。
 
あまりに遠く漠然としていて、何ひとつ思い出せなかったのだけれど、
 
ありゃ、きっと夏だったな…
 
 
 
先日、とある雑誌で興味深いコラムがあった。
 
その中では、人々にとっての「大切な場所」とは、
 
何も最初から“意味のある場所”が存在しているのではなく、
 
現在に至るまでの経緯や時間の流れ、出会えた人達との思い出が積み重なって、
 
少しずつかけがえのないものになっていくもので、
 
すなわち「大切な場所」とは、いわば“現実の空間”と“人の心”との
 
結び目に存在しているものだ、と表現されていた。
 
 
 
もっといえば、その“大切な思い”がまた積み重なっていって初めて、
 
ただの無機質な建造物の集合体である“街”が温もりを抱き、
 
血が通い出し、鼓動を始めるのではないだろうか。
 
 
 
例えばイギリスやフランスのような歴史や伝統のある国には、
 
そこに古くから暮らしている人たちによって培われた重厚な文化があって、
 
それだけで僕は、とても魅力的だと思う。
 
 
 
くたびれても毎日愛用している、バブアーのオイルドコートや、
 
自転車を芸術品の域にまで極めた、アレックスモールトンなど、
 
伝統に裏付けされた“逸品”は僕の心を捉えて離さない。
 
 
 
フランスについてケンの話を聞いていると、
 
外国人に対しては非情なほどに閉鎖的ともいえるフランスだけれど、
 
裏を返せばそうやって自国の文化が守られているという側面もあるのだと思う。
 
 
 
そして立派な伝統や文化がありながら、海外のものをなんでも取り入れてしまう、
 
日本という国はいかがなものかと思いながら、その中でも比較的独自の文化を保っている、
 
京都という町が、やはり閉鎖的であるということが興味深い。
 
 
 
この日は鴨川を北上して鞍馬まで。
 
いつ来ても、まるで昨日も来てたかのように温かく迎えてくれる雍州路の人達。
 
僕にとってここは、年に数回は必ず訪れる「大切な場所」のひとつだ。
 
この牛若丸と天狗の伝説のあるこの山は、僕の衝動を駆り立てる。
 
 
 
 
 

 
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