やる気に満ち満ちた１０月は前年比１５０％と目標を大きく上回る数字となった。

そして、その締めくくりと１１月・１２月へ向けての絶好のステップとなった仕事がパリのトレンドユニオン社との仕事であった。

前回のブログに書いた今後のトレンドに対するセミナーの内容はとても刺激的でした。

大きなプロジェクターを使い文字と写真から視覚的に少し先の未来への方向性を非常に詳しく説明してくれました。

トレンドに影響を与える為に見る人の記憶に残るようなインパクトのある多くの写真が非常に印象的でした。

また我々の仕事としては　東京・大阪とまったく違った雰囲気の会場を同じテーマで同じ素材を使って飾るということで普段は気づかないようなことに気づくことが出来ました。


そして、一番の収穫は。。。


東京の会場で、トレンドユニオン社の代表であり、かのbloom magazineのエディターでもある　エデルコート氏がお茶しているところに、今まで撮りためている写真ファイルを３冊も持って行き、無理を承知で見てくださいとお願いしました。

快く受け取ってくれましたが、すぐにエデルコート氏のスタッフの方がセミナーの打ち合わせに来たりで、なにか場違いな感じになり気恥ずかしく、すぐに仕事に戻りました。

その後は仕事で慌しく、セミナーが終わるまでそのことはすっかり忘れていました。


そしてセミナーが終わり撤去していると、エデルコート氏が帰る間際に僕のところに来てくれました、お疲れ様でしたと握手しようとするとハグされ、さっきのファイルを持ってきなさいと言いました。

そしてその中から、いくつかの写真をファイルからはずし、並べはじめました。
　
　
　
ん？ん？なんか感想いってくれんの？と思っていると。。
　
　



次回の　bloom magazine のテーマは　エロティック　なの。

あなたのこれらの写真はとてもエロティックだわ。

こういう写真をもっと撮って私のところに送ってきなさい。

約束は出来ないけれど、次回のbloomに使えるかもしれないわ。



と。。。


bloomにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！

アラーキーと化して撮りまくります！
　
　
　
とこんなことがありました。

東京から帰りの車を運転しながらこんなことを考えてました。


トレンドを打ち出すということで、まだ見ぬ未来についてどうなるのだろう？と想いをめぐらせた数日だったけど、その多くの部分は自分自身の行動によって成り立っているということ。
近い将来や未来というのは決して受動的なものではなく、行動がつながって出来ているものであって、トレンドとはそれをつなげていくものなんだなぁと。流れを掴み行動すること、そのためにトレンドを予測することが必要になってくる。

大きな波に乗ることと小さな波を起こすこと、違うようだが同じことなのかもしれないなぁ。。


色々なことに気づけた今回の機会を与えてくれた方々に感謝。

エロ写真がんばりますので乞うご期待。

アイロニーを始めた頃からずっとお互いを認め合い、助けあったり、競い合ったり

友人であり、ライバルである人に

今年で店は閉めることにしたと聞かされた。


クリエイターとして尊敬を抱き、他の誰にも理解できない部分を唯一共有できる人が、同じフィールドから去ってしまう。決してうまくいってないわけではないし、いまや有名店といっても大げさではないのに。

聞けば彼らしい選択だし、その新しい旅路を応援したい気持ちはいっぱいある。

しかし、そのことを考えると寂しいという気持ちばかりが出てきてしまう。


彼は気持ちを大切にする人だ。

いわゆる常識からはみ出してしまうこともあるけれど、

きちんと大切にするものを持っていて、そのことにとても正直にものをつくっていると思う。

とても不器用に。


彼から仕事のいくつかを引き継いで欲しいと言われた。

それは彼から仕事を認められて嬉しい反面、彼のその仕事を見ることが出来なくなると思うとまた寂しい気持ちになった。


お客様あってのことなので、お客様の求めるものを作ることが一番なのですが、僕がその仕事をするときは、絶対に彼の不器用な想いを忘れないようにしようと思う。


そして、やっぱり気が変わったといって帰ってくるだろうから、それまで暖めといてやろうと思う。