blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2011年10月23日

世界一好きな花屋




アイロニーの最終目標である 世界一好きな花屋 

これは一人のお客さんが俺らにくれた言葉やねん。


別に、他の花屋と比べていろいろな面で優れている花屋を目指しているわけではないねん。


この仕事をしてるとね、花が人の一生のいろいろな場面に彩りを添えたり、気持ちを表したりする役割を担っていることがわかるねん。

そして人と花との間に立っているのが花屋。


俺ら花屋はもちろんほとんどの人間が花が好きやから

花のことはいろいろ勉強して知ってる。


でも、人のことは同じくらい知ってるんやろか。


小さいながらも腰を据えて、芦屋で9年。

がんばって長くやればやるほど、長く来てくれるお客さんも増えて来て

お客さんのこともいろいろとわかってくる。


俺が言ってる世界一好きな花屋っていうのはね、

その人にとってずっと寄り添っていける花屋ということやねん


人生のいろいろな場面に自分のことを知っている花屋が

その人の為の花を添える。


そういう人生は幸せやとおれは思う。


昨日ブライダルの打ち合わせにきた花嫁は

いろいろなところで、自分の望んでいる花をわかってもらえなくて

最後にやって来たうちで、求めている感覚が共有できたり探している花の写真がすぐに出て来たり、

大切な日への心配事がひとつクリアになって本当によろこんでくれた。



そんな日もあれば、

大事な生徒さんのお父さんが亡くなった。

何度も何度もレッスンに来てくれていてよく知っている人なので、

ブーケを束ねて欲しいと電話をもらったときは

胸が締め付けられる思いやった。

何かが奪われるような悲しみと、励ますことができるようにっていう強い気持ちで花を束ねた。

その花を飾って告別式をして、棺に入れて送り出したとメールをもらった。



そんな花は特別な花じゃないとあかん。


俺らは特別な花屋である必要があるねん。


どれだけの人にそう思ってもらえるかはわからんけど


目指すべきは、そこやと思う。


あなたにとっての特別な花屋

世界一好きな花屋になりたいと思うねん。




クリックありがとうございます!!


 



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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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