blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2021年4月15日

母の日の贈り花。


花屋に関してのとあるアンケートで、
使用頻度に対しての質問があったそうで
日本人で一番多いのは、
花屋を使うのは一年に一度。だそうです。
そしてそういう人の多くが母の日と答えているとのことです。
かくいう谷口も、もともと花贈りの楽しさを知ったのは
オカンが花が好きでプレゼントすると喜ぶということを知っていたからだと思います。

さて、母の日の贈り花。
谷口は今朝スタッフとの朝活勉強会でアイロニーの歴史について話したので、
昔のことを思い出す脳になっているらしく、母の日の贈り花で思い出したことがありました。
花の仕事をしていると、大変な中に、ああ、この仕事って
ほんとに最高だなと思う瞬間が時々あります。
それがあるのでみんな辞められないのだと思います。

その一つに、
花を通じて気持ちが伝わるのを目の当たりにしたとき。
というのがあると思っています。
20数年前、映画の世界に憧れて役者を目指して上京したときに、
ある花屋の映画をみて、花屋でアルバイトをはじめました。
その映画では花を届けるときに人が笑顔になるというシーンが印象的で、
花屋ってなんかいい仕事だなというくらいの気持ちで、アルバイト始めたのですが、
全然映画で見たような配達の仕事は少なくて、段ボール箱を潰したり、
掃除が大半の仕事でしたが、たまに配達のしごとがありました。

中でも母の日は、ずっと一日中配達に回るのですが、
当時はグーグル先生もナビをしてくれない時代だったので、
ゼンリンの地図を頼りに配達をしていました。
母の日は、効率的に配達に回れるように、
その花屋の店長のお父さん(通称おとーちん)と
タニピー(と呼ばれていた)のコンビが配達担当でした。
おとーちんが助手席で地図をみながらナビをしてくれて、
タニピーが運転して、ついたら花を届けに行きます。

大体が、お母さんになのでもちろん家族向けのマンションや一軒家への配達ばかりなのですが、
一件、学生向けのようなワンルームっぽいアパートに配達があったので、
これはたまたま母の日の時期に普段のオーダーが
紛れ込んでいるのかなくらいの気持ちで、
おとーちんに言われるままに花を持ってベルを鳴らしました。

ふいにおばあさんが出てきました。花のお届け人の名前を告げると
涙を流して受け取ってくれました。
詳しくはわからなかったけど、遠く離れたところから息子さんが
花を送ってくれたのだなぁと思いました。
配達の青年タニピーはなんだか、まったく気持ちの準備が出来ていなかったので、
そのおばあさんの涙になんだかいろいろな気持ちを感じてしまって、
そのあと何故か涙が止まりませんでした。おとーちんにばれないようにするのが必死でした。

その時は花屋になろうとは1ミリも思っていなかったので、
なんだろうなぁと意味はわかりませんんでしたが、
その後花屋になろうとおもったきっけけの一つの出来事でいまでも覚えています。


今は1000件以上の母の日の花を発送したりしていますが、
1件1件気持ちが伝わるような花をその時のことをおもだしながら作らねばと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、
今年は、バスケットアレンジになります。
高さの低い少しまるみのあるナチュラルなバスケットで優しい雰囲気になります。
花も少しナチュラルテイストでいけようかと思っています。
メインはやはり、香りのバラを用意します。

すごく日持ちするという花ではありませんが、
届いたとき受け取ったときの香りがずっと記憶に残ってくれるような贈り物になるといいなぁと
いつもこのバラをメインにさせてもらっています。
濃い色と淡い色の2パータン。おまかせはどちらかを選ばせてもらっています。
よりたくさんの方にご購入いただけるように、
どちらも好みという方はおまかせを選んでいただけると嬉しいです。
価格帯は 5000円、8000円、10000円、15000円。
8000円と10000円は同じサイズですが、
10000円、15000円にはランなど豪華な花が豊富に入ります。
それと谷口が束ねるブーケ30000円と50000円があります。

今年の母の日は5月9日ですが、
花屋には全国的に注文が殺到して、普段よりクオリティを落としたり価格が上がったりしがちです。
アイロニーでは、それを防ぐために、母の日は品質を維持をできる
企画商品のみの販売にさせてもらっています。

今年は5月4日から5月12日のお届けが上記のバスケットアレンジと谷口ブーケのみになりますので、
普段のブーケやアレンジをご希望の方は、5月の頭や、5月13日以降をおすすめしています。
運送業者さんも今はパンクしがちなので、
世間では母の月なんていうふうな風潮も出ていますので、
お母さんにちょっとおくれちゃうけど、ずらして贈るね。
とひとこと電話してご利用いただけると嬉しいです。

もちろん、企画商品のバスケットアレンジは、この期間だけのものなので、
これがいいという方は、ぜひぜひ売り切れちゃう前にお早めにご注文ください。
毎年売り切れますのでほんとにお早めに!
ということで、今年もたくさんのお母さんによろこんでいただけるようにスタッフ一丸になっていい花を作っていきます!
オーダーはこちらから↓
https://www.illonyshop.com/product-group/32

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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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