blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2007年9月 Archive

2007年9月 1日

アンリ・シャルパンティエ

9月1日晴れ。




市場も徐々に活気を取り戻し始め、また魅惑的な花々が僕を誘惑する季節になってきました。

この時期は本能に身を任せ仕入れてしまっても、僕と同じタイプのお客様が本能に身を任せ買って帰ってくださるので安心です

そんななか、アイロニ花たちも一目を置くかわいこちゃんたちのお披露目パーティーに招いて頂きました。

そのかわいこちゃん達とは、芦屋が誇るスイーツブランド アンリ・シャルパンティエの新作スイーツたちです。


芦屋にあるフラッグシップショップである メゾン アンリ・シャルパンティエ。

ブランドとして認識されるにふさわしい空間です。





支配人はじめスタッフの方々にご贔屓にしていただいており、当店のお客様のご縁もあってお招きいただき久しぶりに嫁とドレスアップして出かけてきました。


たくさんの顧客の方がシャンパンを片手に新作ケーキを楽しんでらっしゃいました。

ブランドと呼ばれる企業からのオーダーを頂く事も少なくありませんが、その多くはやはりジュエリーなど高級品をあつかっています。

VIPの割合などもあるのでしょうが、パティスリーが同じように顧客を招いて特別にもてなしをしているという事を目の当たりにしとてもいい刺激をもらう事ができました。


創業者である蟻田社長がスピーチで 40年前に阪神芦屋駅前で小さなケーキ屋から始めたと話してらっしゃいました。

阪神沿線から世界へ!アイロニーもがんばります。

嫁がご子息と友達らしくご挨拶をしたのですが、非常におしゃれな方でもっと話を聞かせて欲しいなぁと思いました。


そして何より素晴らしいなぁと感じたのは、ブランディングの手法などではなく、いつもブーケを買いに来てくれる副支配人の女性と話したことでした。

多くのお客様の接待で本当に忙しい中、僕らの顔を見つけアイロニーのブーケをプレゼントしたときのお客さまが喜んでくれた様子を本当に嬉しそうに話してくれました。


立派な建物でも、パーティーでもなく、彼女こそがアンリ・シャルパンティエのブランドたる所以なのだと思いました。


帰りの道はシャンパンと秋が始まる風が心地よく嫁とあれこれ話しながら歩いて帰り、いい時間を過ごす事が出来ました。


多謝。


メゾン アンリ シャルパンティエ http://www.henri-charpentier.com/
夜10時まで営業のサロンは居心地抜群。ブティックも夜10時までとは!

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2007年9月14日

祖父へ

9月14日

17日の敬老の日を控え今朝は市場も活気があった。

ここ数年で敬老の日もすっかり物日として定着した感がある。


祖父母を敬うといえば、僕は真っ先に母方の祖父を思い出す。

みんな好きなのだけれど、隔世遺伝であることをもらっていることもあり、彼の血が一番多く流れているような気がするのである。

祖父は田舎だった僕の実家からさらに山奥で色々な農作物をつくっていた。

小さい頃は祖父は農家だと思っていたが、材木の会社を興した後引退し悠々自適に農業を楽しみ、知人や取引先の人たちに作った米や野菜などを送って暮らしていたようだった。

僕がのうのうと暮らして来れたのも両親はもちろんだが祖父の恩恵によるものも大きい。

昨夜そんな事を考えていて、こんなことを思い出した。


山奥と言っても、僕の実家からそう離れておらず、1時間に一本しかないバスに乗って15分くらいのところにあった祖父の家には小さい頃でも一人で勝手に行くことができた。

農業で忙しい時期があると、手伝いに行き、そうするとお小遣いをくれた。


あるとき、田んぼの消毒(除草剤だったと思う)を頼まれた。

この仕事は田植えや稲刈りのようにはっきりと形となってわかるものではない。

薬を散布する装置を担いで田んぼを回りまんべんなく消毒していくというものである。


趣味でやるならもう少し小さくてもいいんじゃないかと思うくらい何反もあって、すごく時間のかかる仕事だった。

でも、まぁあんまりやりすぎてもよくないんだろうしザックリいこうザックリ

と小さい頃から省エネスタイルだったタニグチ少年は2時間程度で終ったよおじいちゃんといって帰った。


すると、おじいちゃんが財布から小遣いくれこんな話をしてくれた。


昔は小作人(地主から田を借りて農業する人)が地主の田の仕事を手伝うことがあってな

田の草むしりなんかを頼んだんだよ。そのときにね頭のいい地主は田の中にあらかじめ酒の瓶を隠しておいたらしい。

くまなく草むしりをした小作人は酒の入った瓶を見つけて報酬の他にそれをもらえたそうだ。









・・・・・











俺が手ぇー抜いてるって話なんかーーーーい!


当時は遠まわしな嫌味をいいよる。。と思ったものですが、


今思うと 丁寧な仕事をするというのは本当に大切な事でそうする事でまた次の仕事につながっていき隠された酒を飲む事ができるのだなぁと思います。


僕が商売を始めたときは祖父はもう他界していましたが、生きていたらもっと色々話したかったなぁと思います。

今年は忘れずおばあちゃんに花を贈ろう。


bob.jpg
敬老の日に合わせてニューアルバム発売かと思っていたらまだまだ現役!
ラジオでかかったリードトラックはめちゃめちゃかっこよかったです!

dylan.jpg

 
 

 

オススメダヨー 
ケイロウノヒモワスレルナ



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2007年9月18日

毎月20日は妻の日

9月18日



敬老の日に花を贈られる方は年々増えているようで、市場で花屋仲間と話していると今年はどこも忙しく過ごしているようだった。


花を贈って気持ちを伝える機会があるというのは経営うんぬんを抜きにしていいものだと思う。


理想をいえば、なんでもない日にふとしたことで花を贈るような社会になればいいと思う。

キザだと思われても、恥ずかしげもなく自然に気持ちを伝えられるような男になりたいものである。


アイロニーの社会的意義は 男性の花贈りをもっとかっこよくする ことにしている。


一本でも存在感のあるアイロニ花をなんでもない日にさりげなく、とか

ゴージャスなアイロニ花束を思いっきりキメキメで、なんて男性が増えて欲しい。


そのための活動としてとしてアイロニーは 妻の日 に賛同している。


妻の日とは 愛する女性に花を贈って気持ちを伝えましょう という全国の有志の花屋や花業界関係者を中心に、男性の花贈りを推進する為に考えられた記念日です。

チャンスは毎月あるので気が向いたとき、ケンカしたとき、嬉しい事があったとき、そんなときにまずは1輪でも贈ってみてください。

20日じゃなくてもいいんです。毎月じゃなくてもいいんです。妻じゃなくてもいいんです。

愛する女性に花を贈りたいと思った日が妻の日です。


女性は僕たちが思っている以上に喜んでくれます。

あんなに喜ばせる事が出来るなんて花を贈るという行為はめちゃめちゃかっこいい事なんです。


涼しくなってきて、花を贈るにはいい季節になってきました。

まずは帰り道にある花屋に立ち寄って目に付いた花を一輪買って帰ってみてください。


http://www.tsumanohi.com

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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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