blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2008年8月 Archive

2008年8月16日

読後メモ




本というものは色々なことを教えてくれる。

素直に人の助言を聞けない負けず嫌いの性分なのか、

人に言ってもらってもなかなか心に入ってこない言葉が

活字で読むとすっと入り込んでくる寂しい僕。。


アマゾンというのは本当に便利なもので、ちょっとした仕事の合間に関心のある言葉で調べるとあらゆる書物が目の前に現れる。

有益な自己投資だし、本との出会いは一期一会だという誰かの言葉(出版業界のキャッチコピーかもしれない)が印象的で、あまり迷わずにとにかく買っている。

そして、読み流してしまわないように 必ず読後メモを書くようにしている。

最近面白い本があったので、その読後メモを紹介しようと思う。


フィルジャクソン著 ”シカゴブルズ勝利への意識改革” 

バスケ本であり、ビジネス本でもあり、哲学書でもある。

フィルがやったこと、ブルズに起こったことなどが書かれている。

知りたかった禅のことについてはあまり深くかかれていなかったが、トレーニングの時間にチーム全員で瞑想をしている事などが書かれている。
並外れた精神力とポジティブ思考だったマイケルには必要なかった事、その他のメンバーには有益だった点も興味深い。

無私の心を持つことがチームにとっていかに大切かが書かれていたが、それを書籍などを薦め読ませることにより成長を促したり、全体に話すのではなく、個々に接する時間を持って話を聞いたことにより、不安を取り除いたりしてモチベーションをあげたこと。
練習を止め、みんなで小さな旅行に行くことでリフレッシュして結束とモチベーションをあげたこと。
姿なきリーダー論や怒りに打ち勝つこと。
などが書かれていたが、印象に残ったのは、ブルズには無私の心をよりゲームに生かすことができるトライアングルオフェンスというシステムがあったこと。
フィルが老子の 
優れた商人はいい商品があるように見せようとしないこと、優れた職人はその仕事の痕跡は残さない。 という言葉を引用してたいたことが印象的だった。

禅・瞑想。 トライアングル・オフェンスという仕組み。 老子。 フィルがしたこと。マイケルがしたこと。
を心に留めておきたい。


僕の生きてきた小さな世界では ビートルズやマイルスデイビスやミスチルや井上雄彦は大衆性のある天才で、もっとも成功した団体はスリーピート(3連覇)を2回も成し遂げたフィルジャクソンとマイケルジョーダン率いるシカゴブルズだと信じて止まない。


なので、ここから得ることはとても大きかった。


アイロニーにおけるトライアングルオフェンスというシステムが確立できれば。

人々を熱狂させたあの栄光の時代がアイロニーにも訪れるに違いない。




と思いながらこんなDVDもついでに買ってしまった。。




トップ画像は カタヲカ担当 ウェディングブーケ なかなかやりおる。。

Illony HP いろんなページで写真が増えてます

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2008年8月26日

地図



ダリアのいいのが入る季節になってきました。

毎年、暑さがやわらぐこの時期から仕入れも楽しさをグンと増し、

それとシンクロするように次々と仕事もいただけるようになってきます。

自分自身がめっちゃキレイやん!と感動できるような花を仕入れ、それをお客様に提供することでお客様にもよろこんでもらえる。

やっぱり花屋は最高の仕事だと思える季節です。

夏のオフシーズンの間にアイロニーは、筋トレで一回り大きくなっています。

見習いスタッフを含めると、総勢12名。

規模が大きくなって出来る仕事の幅が広がったという反面

チームをまとめるということの難しさを感じることが増えました。

みんな真面目だし、一生懸命働いてくれるのですが、

全員が迷うことなくその力を全てブレのない同じ方向に向かわせるような何かが必要だと感じました。


そして見つけたのです。

社訓です!


まだまだ小さな会社ですが、一丁前に社訓を掲げました。


社訓
世界一好きな花屋と言ってもらえるように。

1、顧客満足こそ最終目標。
最終的な目標は顧客満足度の一番高い花屋。
顧客数や売り上げ、ブランドイメージなどを高める努力全てはその先の顧客満足の為にある。


2、改善の余地は必ずある。
今当たり前にしていることに疑問を持ってみる。もっといい方法があるかもしれない。


3、伝える事が仕事。
我々の仕事はお客様の気持ちを伝えることである。
日頃からホウレンソウを徹底し人に伝えるということを意識する。


4、プロフェッショナリズム。
常に職人として自分を誇れる仕事をする。
同業他社から見ても隙のない仕事をしているか常に意識する。


5、仕組化。
個人ではなくチームで成長できるように長期的に考え、
今してる仕事を仕組みに落とし込む。誰でも同じレベルで出来る仕組みを考える。


6、スピード!!スピードこそが最大の武器である。
花屋は経験がとても重要な職業。この業界はゆっくりとしか進めない。
スピードを意識することこそが業界を出し抜く秘訣だ。


7、整理整頓は時を生む。
一日で物を探した時間を計ってみよう。


8、花のプロよりもまずアイロニーのプロに。
お客様にアイロニーを好きになってもらうには、どんなお客様よりアイロニーを知っていなければならない。



掲げるだけでは無意味なので浸透させる必要があるのですが、

すでに効果がありました。


僕自身、あらゆる場面において判断するスピードが早くなったのです。

社訓はアイロニーを正しい場所に導くために誰よりも自分にとって必要だったのだと思います。


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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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