さらばオチアイズム
長年続けてきたバスケでも、現在の花の仕事においても
僕のスタイルはオチアイズムに根ざしている部分が多かった。
オチアイズム。。
それは往年のスラッガー、現中日ドラゴンズ監督 落合博満氏の一言を聞いた僕が名づけた主義・思想のことである。
あるスポーツ記者が、いつだったか落合氏にこう質問した。
あなたにとって最高のホームランとは?
その質問に対して落合氏はこう答えた。
フェンスを越すか越さないか、ぎりぎりのところで越えたっていう当たりが素晴らしいね。
そう、場外まで飛ばす必要などない、あのサクを越えれば同じホームランなのだ。
最小の力で最大の成果を得る。ビジネスにおいては必須であろう合理主義だ。
僕はバスケにおいても、仕事においても長年そういうきらいがあった。
だが少し間違っていたことに最近気づいた。
僕がしてきたことは、最小の力でなるべく大きい成果を得る。であって最大の成果ではない。
そういえば、バスケ時代もいいプレイヤーではあったと思うが、一流ではなかった。
この壁を越えるには、人が無駄とも思えることを積み重ねなければならない。
その積み重ねが、報われることがたまーにあって、それこそが一流と呼ばれるものなのだろう。
もちろん落合氏は一流です。
あの僕が聞いた一言はある一面であって、あそこにたどり着くまで数え切れない無駄を重ねてきたから出てくる言葉なのであろう。
これまで通りビジネスにおいては合理性を追求する必要がある。
僕が積み重ねていきたい無駄は花に対するこだわりです。
クライアントが満足してくれるラインを越え、決して独りよがりにやり過ぎないなかで、一人でも多くの人の心に響くような花を
ぎりぎりまで模索していきたい。
スマートな生き方よりもみっともないくらいのほうがかっこいいなと
最近思います。
もっとも僕らしい花をデザインしてるリュクスクラス
芦屋と東京でやってます。
http://www.illony.com/school/2009/02/post_1.html