blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

« 俺の渇きとプラクティス | HOME | ダイレクトメールにも »

2010年8月17日

この業界に入ったときの話

blogmurabanner.gif
現在4位の斎藤由美さんのブログは毎日みています。早く3位に戻って欲しい。





今日の南青山店は 振り替えで出勤の見習いスタッフまっきーとヨコヤマと

3人体制。

14時からパリクラスがあった。

パリクラスの生徒さん、資料請求時かお申し込み時にメールに住所が書いてあって

見ると 13年前に 単身フラフラと上京してきたときに住んでいた町だった。


懐かしいなぁと感じながら、お話しするのを楽しみにしていました。



この町には22から25まで3年住んでいたのですが、フラフラとアルバイトしながら、

バスケばかりしてたダメ人間でした。


大学リーグと比べるとそれほどレベルの高くない市のリーグで

二年連続3大会制覇とうち3大会での得点王受賞というえせ黄金期を楽しんでいる頃でした。。

1試合51得点という栄光も今は昔。。随分と自己中なプレイをして、尊大な性格をしておりました。


今は51秒ももたないと思います。



そんなことはさておき。



この町で、22歳の谷口青年は 花屋に飛び込んだのです。


仕事のあてもなく上京して、郊外のやすーい部屋を借りて

探検僕の町をしてるいると

花屋らしき店先に 要免許・男子求む。 張り紙が。

これはちょっと前に見た映画の主人公がやっていておもしろそうだと思っていた

花屋の配達のバイトではないか!


と思いすぐさま飛び込んだ。


思い描いていた配達ばかりまわっているという仕事ではなかったのですが

非常にアットホームな店で 3人の女性と

店とくっついてる家に住む店長のご両親にタニPと呼ばれかわいがってもらい


まったく花屋になるつもりもないまま花の仕事を教えてもらった。


やる気もないのでそれはそれは物覚えの悪い子だったと思うが、厳しく色々なことを教えてもらった。


そのときのことで、今でも鮮明に覚えているのが 


母の日での配達のこと。


母の日はたくさんの配達があるので

前日から緻密にルートを練り上げてくれている店長のお父さんこと おとうちん を助手席に乗せて、

一日配達に出かける。 (東京ではオトンではなく おとうちん と呼ぶのさ)


ほとんどが母の日のギフトだが、なかには違うものも混じっていて、そういうのも一緒に配達した。


そのうちの一軒でどう見ても学生が住んでいるようなワンルームのアパートにお届けがあった。

建物をみて、これは母の日と違うパターンか思い、おとうちんの指示通り

荷物をもって部屋に渡しにいくと


意外なことに そこにはおばあさんが一人で暮らしていて

一瞬びっくりした。


伝票をみて名前を伝えると ぽろぽろっと泣き始めた。


よくはわからないけど、おばあちゃんを残して仕事で遠くにいっているらしい息子さんからだった。


不意をつかれたからか おばあちゃんの涙に 体が熱くなってもらい泣きしてしまった。

その後の配達のことはよく覚えていないくらい 何か強く感じて熱くなったことだけは覚えている。


そのときはそれが花の力だとは気づいていなかったけど


そのことは今でもよく覚えている。


 
その後は1年足らずで昼間別の夢を追いかけることになり、辞めてしまったのだが

その町に住んでいる間は 近くに身内のようにかわいがってくれる人がいるというのは

自分自身もそうだし、遠く離れた両親にとっても安心の存在だった。



その2年後、そろそろ仕事をしなければと、25になってようやく社会の仕組みを理解した谷口青年は

そのときの記憶を胸に 花屋になろうと思うのであった。


つづく。 
 
 
 
 

 
いやいや。


パリクラスの生徒さんもときどきそこで花を買うらしく

いろいろな話が出来てうれしかった。


久しぶり会いたいなぁ。。

 
 



自分がこの仕事をするべきだと思うのは

ちょっとしんどくなるたびにこのときのことを思い出す何かがおこる。


同じような配達だったり、今日のようなことだったり。 
 
 
 




本当に報われないことの多い仕事ではあるけど

ほんの一瞬、どんな仕事でも味わえないような瞬間が隠されている。


 
 
blogmurabanner.gif
現在4位の斎藤由美さんのブログは毎日みています。早く3位に戻って欲しい。



  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

FLOWBULOUS01

flowbulous01

ISSUE 1 Faraway so close

FLOWBULOUS02

flowbulous02

ISSUE 2 Conversation

FLOWBULOUS03

flowbulous03

ISSUE 3 Enchanted

photo & story Avec les fleurs

photo & story Avec les fleurs

I'llony TV

I'llony TV

SALON DU I'LLONY

SALON DU I'LLONY

2017年11月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

Monthly Archives

PAGE TOP