blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2015年6月23日

シャンペトルブーケについて考える

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今日は青山店で開催しているラフィリエという年間のディプロマコースのレッスンがありました。
テーマはブーケシャンペトル。
シャンペトルとは、田園の、みたいな意味で、庭咲きのバラの自然さ。みたいな感じの美しさとは
また少し違うテイストという認識でいる。

毎月20日間パリにいる間の日曜は毎週郊外に撮影にいく。
そうするとパリの人々が大好きな田舎の景色というものを感じることができる。
シャンペトルブーケというのは、そういう景色をパリでも感じたい。室内に飾りたい。
という気持ちからニーズがあるのだと思う。

ルソーやコロー、ミレーなどの画家が都会よりも自然の美しさのほうに魅力を感じて
バルビゾンに移り住んだような推移は一般の人にも多くあり、
美しい田舎の風景が多く残るパリの人たちにとってはとても自然なこと。


そういうなかでシャンペトルブーケのニーズというのは
文化や人々の深い感覚の部分に根付いたものだと言えると思う。
日本の人たちにとってはどうだろうか。

もちろん俺みたいなコテコテのひとえの日本人でもフランスの田舎の景色をみて綺麗と思うし、
印象派の自然の景色が描かれた絵画を見て綺麗だと感じる気持ちはもとから備わっているけど、
パリの人たちがシャンペトルブーケに感じる感覚とは違うんじゃないだろうか。
日本人にとって同じような景色というのがあって、そういう要素が取り入れられたブーケというのもあるのかな。


流行を取り入れるのはとても大切だけど、
色気と同じように郷愁のような多くの人に共通する感情に訴えかけるようなものを
人知れず探して取り入れようとし続けるのも、
多くの人に愛されたり、長く生き残っていく花屋をつくる秘訣なのだろうと思う。




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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

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