blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2008年2月 Archive

2008年2月 4日

性格診断

2月4日




今年の個人的な目標として、リーダーシップとコーチングというテーマに取り組んでいる。

もうかれこれ20年続けているバスケの経験からリーダーとしてもコーチとしてもそれなりの資質を持っていると勝手に思っていた。

多くのチームメイトに火をつけ、いくつもの勝利をもたらしたという自負があった。

がしかし、いろいろな書籍を読み漁るとそれは自らやってみせるというリーダーシップのひとつの側面でしかないことがわかった。

そして、リーダーシップとは資質ではなく技術であるということも。


花屋の世界も、古い風習があり技術を学ぶということは職人の修行のような面が多くあると思う。

しかし、それは職人の多くがよいリーダーでもコーチでもない為に、
技術を磨こうとする若者たちがじっと我慢をすることが多かったということもあるのかもしれない。

バスケ界でも僕たちが中学生のころまでは練習中は水を飲むな!とか根性の世界だったのが、高校生になるころには合理的で科学的な指導が行われるようになった。
今では、より進んだ指導が行われているのだろう。

ビジネスシーンにおいてはいっそう、コーチングなどの研究の進歩はめざましく、
花屋の僕がさらっと読んでみて実践でき効果がありそうな書籍なんかもたくさん出回っている。


職場において、僕の考え方や立ち振る舞いが環境に影響する点は極めて大きい。


環境を整備しようとするならまず自分からだと思う。



職人でもあるため、感受性は常に磨いておきたいとも思う。
泣いたり笑ったり怒ったり、何かが起こったときの自分の感じ方などには極力素直に従うことも物を作る人間として必要なトレーニングだと思うが、

今は僕一人で物を作っているわけではない。スタッフ一人一人のいろいろな仕事があってアイロニーの花が作られていく。


スタッフが最大限の能力を発揮できる接し方を身につけることがアイロニーの花のクオリティを上げることにつながってくるだろう。


それに際して、スタッフ全員でMBTIという性格診断をしてみた。

スタッフそれぞれがお互いの本質を知っておくことで、より深い理解を促したり、
仕事における適材適所などなどいろいろなことに役立ちそうである。


簡単にできるサイトもあったので、興味のある方はお試しあれ。

http://www32.ocn.ne.jp/~emina/

ちなみに僕はINTPで 考えにふけってうわの空の大学教授を絵に書いたようなタイプらしい。。

微妙や。。



トップの写真は新商品用のもの。出来上がったらお知らせします。

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2008年2月 9日

花との距離

前に雪が降った日もこの人といろいろな話をした日だった。

今日はすこし外を歩くと頭が真っ白になってしまうような日だった。

そんな雪の日にまた、この人が店にやってきた。


よくしてもらったお客様に娘が結婚するのでどうしてもウェディングブーケをといってもらったので

一時帰国のあいだにその仕事を引き受けたのだという。


その彼がこんな花を仕入れておいてくださいというので、アイロニーではなく6コンテンツはこんな花だろうなと

考えながら花を手に取った。


店の奥でこの人に束ねられることをいまかいまかと待っていた花が今、晴れの日を彩る花に姿をかえていく。



店の2階まで楽しそうな笑い声が響いている。

アイロニーに来て今日でちょうど1ヶ月だと話してくれた元6コンテンツのマコちゃんと

アイロニーウェディング部長のカタヲカがいつもと少し違う遣り方を手伝っている。


仕事に取り掛かる前、みんなで食事にいった。

みんなフランスでの仕事を興味津々いろいろと質問していた。



いろいろな質問に答え終わった後、こんなことを言った。


花に対する感じ方が変わったんです。

今まで花を大事に大事に想ってきたけど、パリで働いてみてそうじゃなくなった。

あまりにも近くにいる存在になったんです。

おまえってそんな奴だったのかと思ったと。



崇めるような存在だったのが今はすごく傍に感じることができるようになったのだろう。


花が好きだからと花屋になって日常に埋没してその気持ちが薄れていく人も少なくない。


そんななかでこの人はどれだけ花がすきなんだろうと嬉しく思う。


前に大きな結婚式のヘルプに来てもらったとき、この人に束ねられる花が安心しているように見えたのも錯覚じゃなかったと思えます。





この春からアイロニーHPで

パリのバティストという名店で働きはじめたタナカケンスケ氏に毎月2回

ブログを届けてもらうことになりました。


花の仕事が好きで好きでたまらないタナカ氏の目を通して見る、フランス、パリ、そしてその花を、みなさんにもお伝えできたらと思っています。


乞うご期待!







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2008年2月25日

静寂

2月25日




どうしてなのかはわかりませんがバランスよく成長していきたいものだと常々思います。

仕事が先行して、何かの能力を伸ばす必要があるとき、それとは違う分野の能力を伸ばす努力をどこかに組み込んでしまいます。


あれはできるけどこれはできないと評価されることを恐れているのでしょうか。

今は、頼りになる仲間もいるので、できないことは頼ってしまおうと思うのですが、自分の役割だと思うことにおいてはすべてのことができるようになりたいと思います。

それがいい結果に結びつくのかどうかわかりませんが、スキルアップに対する努力はそういう風に進めていきます。


そんなわけで、たとえば集中力などいろいろな分野に活用できる大局的な能力の向上にはとりわけ興味があるようです。

そんな私に今日、強力なツールが届きました。


ノイズキャンセリングヘッドフォンです。

ヘッドフォンに取り付けられた小型マイクで周囲の騒音を拾い、それとは反対の周波数をだしてその騒音をかき消してくれるというスグレモノです。

届いてすぐに早速試してみました。


すると。。



おおぉ。。

かなりの音が聞こえなくなり、目を閉じると静寂のなかにいるような。。

散らばっていたいくつもの考えが次々とつながっていくような脳の状態へと導いてくれます。


じっくりと知識を増やしたいとき、デザインを練り上げていきたいとき、ある状態まで来ると周囲がまったく気にならない状態になりますが、

その状態へコンスタントに導いてくれるような気がします。

明らかに集中力がアップします。


日々の努力によって得られる能力だけでなく、簡単に手に入れることのできるツールを得ることもまた日々の努力のひとつかと。


写真は静寂の中で囁き合うパンジー・ムーランルージュ。

ただ花も写真も、人の心を動かすようなものは地道な日々の努力によってしか得ることはできないものだなぁと思ふ今日この頃。

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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

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