blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2009年4月 Archive

2009年4月 2日

社会保険完備




4月2日は株式会社アイロニーの創立記念日です。

フリーランスで2年目に店舗を構えて、その後4年後に法人成りして、

今月から、株式会社アイロニーは3期目に突入します。


不況の最中もおかげさまで順調に業績を伸ばせています。

2期目は前年対比144%となりました。


品質やサービス面においてもレベルアップできていると自負しています。


スタッフ一人一人のモチベーションの高さとチームの調和は、どこにも負けない自信があります。

そんなチームの中でも、特に重要な役割を担ってくれているフルタイムスタッフ(社員)のみんなに、去年から約束してることがありました。

社会保険完備です。

今まで、雇用保険と労災のみだったのですが、今期からきちんと健康保険と厚生年金も導入しました。遅くなってすみません。


職場環境の大切さを感じ、環境の改善に努めてきましたが、

一般企業と花屋業界の、労働環境・雇用条件には大きな差があります。

花が好きという気持ちに甘えている部分もあると思います。

それくらい、やりがいのある面白い仕事ではありますが、

長期的に考えると、不安要素は少ないほうが、より大きなパフォーマンスが期待できます。


とかなんとか言って、会社として当たり前のことなんですけど。。

なかなか出来なずにいたものが、みんなのがんばりでやっと今年から導入できました。


まだまだ整えなければならないことは山積みですが、

信頼できる社労士さんとも出会え、ひとつひとつ整備していきたいと思います。


社員登用を熱望して、がんばってくれている見習いスタッフがいます。

気持ちに応えられるように、舵取りとしてもがんばらねば。


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2009年4月14日

story of... めぐり逢う美の記憶




先週末は東京でのリュクスクラスと記念すべきラフィリエの東京クラス開講の為に出張でした。

車移動での1泊3日というハードな出張ですが、空き時間なども多く、いい気分転換になってます。

今回特に楽しみにしていたのは、上野にある東京国立博物館で行われている

STORY OF... カルティエクリエイション めぐり逢う美の記憶

というカルティエコレクションの展覧会に呼んでいただき行ってきました。


オープン当初にアイロニーを見出して、ブティックに花を飾らせてくれるようにしてくださった方がこういう場で貴重なコレクションジュエリーを展示される方で、勉強の為にと呼んでくださいました。


今回は 吉岡徳仁さんの監修とのことでした。

吉岡さんは今世界中から注目を集めているデザイナーで、NHKの仕事の流儀などにも出演されている方です。

銀座のメゾンエルメスでの スカーフ カレ の展示でコンプレッサーを使いスカーフが風になびいているようにディスプレイされたのが印象的でした。


4年か5年前にも京都の醍醐寺で、同じように大規模なカルティエコレクションの展覧会が行われたのですが(このときはエットレ・ソットサスさんが監修)、

その時呼んでいただいた時と今回では僕自身の視点が変っていました。


そのときは、ジュエリーそのものの輝きや、その価値に見合う高度なデザインを少しでも感じ取って我々が作る花のデザインに活かしたいと考えていたのですが、


今回は、ジュエリーを魅せるための吉岡さんの展示の手法にただただ感動しました。


この4年間、花の仕事をしてきた中で、花は自分のデザインを主張するためのものだけではなく、人の気持ちを表したり、何かを表現するための脇役であるということを強く意識するようになったからだと思います。


そういう意味で 吉岡さんのアイデアやデザインにひたすら感動させられ、多くを学ばせていただきました。


そして、一番素晴らしいのは、そうやって吉岡さんの手法に感動しながらも

会場を後にして印象に残っていたのが、それぞれのジュエリーが持つストーリーだったことです。それこそが今回のテーマであるのですが、それをきちんと見る人に残せていることがすごい。

よくよく考えると4年前のソットサス氏の展示方法も、逆にストーリーなどを一切説明せずデザインというテーマを伝えるのに素晴らしい方法だったのだと今になってようやく気づきました。



我々がプロとして職人として目指すべき花は、あああるべきだと痛感した日でした。


プロフェッショナルコース ラフィリエの次回のテーマは 

商品を引き立てるコンポジション


今回の経験も生かし、より多くのことを伝えたいと思います。

受講生の皆様どうぞお楽しみに。


写真はすごく綺麗に撮れた、今月のリュクスクラス

芦屋クラスの後半にまだ空きがございますのでぜひいらしてください。


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2009年4月19日

cous chef スーシェフ





スーシェフ:副料理長 フレンチレストランの厨房内で料理長を直接補佐し、実際の調理を担当する責任者。(民明書房館 漢たちのフレンチ より)
 
 
 



アイロニーのような趣向性の比較的狭い個人デザイナー店が、品質や信頼を落とさずにひとまわりスケールアップするには、この存在が不可欠になってくると思います。
 
 

人が作る花を再現できる能力。デザイナーの意向を形にすることのできる職人。
 
 


この能力はある種、シェフよりも高くて幅広い技術や知識、そして目が必要になってくるのではないだろうかと思います。

ヨコヤマがアイロニーに参加して4年になります。


4年という時間は、フローリストのキャリアにとってはまだまだ短いものです。

しかしながら、今アイロニーが日々自信を持ってお客様にお届けしている花の多くが
このスーシェフによって生み出されています。

フローリストとしては、まだ4年ですがシェフの思考を理解するという面ではチームメイトとしての14年の付き合いが実現させている部分もあるのでしょう。


しかしながら、目で見た感覚だけでなく、花を選ぶ思考まで、よくここまで身につけることができたものだと感心します。


ヨコヤマはあまり、夢中になってのめりこむような熱を外に表すようなことはしないのですが、

人を観察したり、物事を深く理解する洞察力は人並みはずれたものがあります。


そして彼のほうが、おそらくIQが高いので、僕がデザインしたり、花を選ぶ思考を再現することはたやすいことなのかもしれません。


そしてもちろん、そういう人物を擁することを可能にするくらい、アイロニーというチームは魅力的であると自負しているのですが。。。
 
 


さておき、スーシェフと呼べるような人材が存在してくれることは今後のアイロニーにとっても非常に大きなことであり、

またそう呼べる人材が生まれた経験があるということも、今後アイロニーでデザイナーを目指すスタッフにとっても非常に大きなことだといえます。


アイロニーのスタイルが染み込んだら、その後はデザイナーとしてそのスタイルを拡げていく過程に入ってもらいます。

そうしていくことで店として統一感を持たせたまま、デザインや品質の向上が成せると思うのです。
 
 



今後のアイロニーとヨコヤマをどうぞお楽しみに。。

ヨコヤマブログ→http://www.illony.com/yokoblog/


母の日のご予約好評承り中です。
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2009年4月26日

通信教育とデモ作品販売




物件というものはいつも探してないのに現れる。

体を温めておかねば。。

面白い流れありです。結果がでたらお知らせします。。



さてさて、今回も実り多き東京出張から戻ってきました。

木曜の夜にラフィリエの木曜クラスを終えたら、ケンと二人車に飛び乗って、朝4時の東京大田市場を目指す。

前回の出張時に、大田で芦屋の店用に花を買って、阪神さん(中卸さん)に送ってもらえば昼には芦屋に届くことが判明。

今までは東京レッスン用の花以外は指をくわえて見過ごしていたのですが、

今回からは少し買える様になり、芦屋で待つスタッフやお客様の喜ぶ顔を思いながら楽しい仕入れとなりました。

収穫物はぜひアイロニーショップで御確認ください。


さてさて、レッスン時にデモンストレーションを見ていただくようにしたというのは、以前のブログにも書きました。

生徒さんのリアクションが感じられて、デザインにフィードバックできる点は大いにプラスになるのですが、

もう一つ、二つプラスになることがありました。

デモ作品は、レッスン後店に飾っているのですが、欲しいというお客様が現れたり、レッスンの告知になったりします。

そして、通常のレッスン補足用のテキストがなくなったことで、通信という形で受講していただいてる方に、通信用のコメントを入れたテキストを作ることになりました。

せっかくのレッスンの為に振り絞って考えるデザインですのでより多くの方に楽しんで頂きたいと思います。

デモ作品をお求めの方や、通信レッスンセットをお求めの方は電話0797ー38ー8741か、メール info@illony.com からお問い合わせください。全国発送いたします。


画像は、留守中の店のディスプレイ。気合入ってます。




ラフィリエの生徒さんがわざわざ持ってきてくださったひとつばたご(なんじゃもんじゃの木)と相性ばっちりでした。

ありがとうございます。

母の日のご予約好評承り中です。
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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

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