blog du I'llony 世界一好きな花屋といってもらえるように 芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーオーナー谷口敦史のブログ

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2011年1月13日

つなげていくこと

昨日訃報が届きました

とてもアイロニーを気に入ってくださっていたお客様


教師だった彼女は、とても細やかな心遣いで

我々もいろいろなことを学ばせてもらいました。


一度こんなことがありました。



アイロニーには珍しいきゃぴきゃぴした女子大生といった感じの女の子が来店して

ブーケを頼んでくれました。


花屋で花を買うことも初めてという彼女から誰にあげるものなのか聞いてみると

学校を卒業するお祝いに先生が花束をくれたのだという。


本来ならクラスのみんなで担任の先生にお礼の花をプレゼントするようなシーンなのに

先生がお花をくれて、私たちも先生に花をプレゼントしようとなってみんなを代表してきましたと。


その女の子はきっとその後は何かのときに自然に花を贈れる女性になっただろうと思う。


そういう風に一つの花贈りの気持ちが伝わったのは、日頃の想いの積み重ねだと思う。



訃報を聞いて、同じように気に入ってもらっていた店の知人にすぐに電話した。

その人と話をしていて、すこし悲しみを和らげてくれることがあった。


いつもその人のお店には花を飾らせてもらっているのだけれど、

しばらくはその花を彼女がすきだった雰囲気にして欲しいと言ってくれた。


この悲しみはどうすればいいのかわからなかったのだけれど

そういう場所ができて少し気分が落ち着いた。


我々に出来ることは、彼女のことを想って花を生けること

そして、彼女が残してくれた多くのことをつなげていくこと



どうぞ安らかに


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Auther

florist jardin du I'llony
creative director
Atsushi Taniguchi

谷口 敦史
1975年3月31日生まれ

芦屋と南青山とパリに店を構える花屋アイロニーのオーナーフローリスト。 独学ながら自然のバランスと花のもつ色気をコンセプトにしたデザインが多くのブランドに認められ店内装花やイベント装花などを手がける。 企業への花をつかった商品企画や広告への花写真の提供など幅広く活動。 自身の撮影による写真集FLOWBULOUS(フラビュラス)は現在ISSUE3まで発刊し累計45000部突破。

多くの人に世界一好きな花屋がある人生の豊かさを感じてもらうことを目標に邁進中

>>詳しいプロフィールはこちら

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