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2007年10月 アーカイブ

2007年10月07日

鱗雲。

「今年はこれくらいにしといたるわい。」と言い残し、暑すぎた夏もようやく去ってゆき、

嵐のように忙しかった9月は、記憶も無いくらいあっという間に過ぎてゆき、

やけに心地良い風が吹くと思って見上げると、いつからか空には鱗雲が…

季節はまた移ろいゆく。

 

キンモクセイの香りは、僕を小学生の頃の遠い過去の記憶へといざない、

当時好きだったコの事を想いながら、一方ではカマキリやバッタを追いかけるという、

相容れない矛盾した感情の、いわばダブルスタンダードの狭間で揺らいでいた、

懐かしい少年時代を思い出す。

 

ひさびさの酔いどれ日記。

実は我々、酔いどれ一門には2人の巨匠が存在する。

ひとりは、「俺が酔ってるんじゃない。ピアノが酔ってるんだ。」と歌うトムウェイツ師匠。

そしてもうひとりが、最近「酔いどれ詩人になる前に」という自伝的小説が

あのマットディロン主演で映画化されていた、故チャールズブコウスキー師匠だ。

いわゆる吉本興業でいうところの、「三枝」「きよし」である。

 

僕が感じる、この師匠たちに共通する魅力は、ゲーテの言葉にもあるように、

「詩人が、堪えがたく醜い色々なものを憎み、 それを美しいもののように生かさぬこと。」

なるほど彼らの魅力の本質はその辺りにあるような気がする。

この言葉は、詩人でも何でもないくせに、僕の心にはしっかりインプットされているものだ。

 

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さてアイロニーでは、大きな山をひとつ越え、これから年末に向かっていきます。

この秋、新たに始まることもあり…

 

そのひとつが芦屋LUXE CLASS。

芦屋川のほとり、朝日の射し込むレストランで、優雅なひと時を過ごしてみませんか?

詳細はこちら

第一回は10月17日。

時間は朝10時から12時まで。

初回はまだ受付中、ご予約はお早めに。。

お問い合わせはお電話またはメールにて。

 

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最近変わったことといえば、臓器提供意思登録カードなるものを入手。

まあ、前から持っておかねば、とは思っていたのだけれど…

これでまた、死ぬまでに遣り残していたことをひとつ片付けられた気がして、

なんか不思議とスッキリした気分になった。これは是非ともおススメだ。

 

ちなみにこのカードは、「臓器提供したくない」という意思も自由に主張できる。

なかなか結構じゃないか。

主張や思想は人それぞれ違っていて結構だ。

そして僕は骨までスープのダシにでも使ってくれて結構だ。。。

2007年10月15日

鋼のように、ガラスの如く。

映画レジェンドオブフォールだったか、こんなブラピのセリフがあった。

「炭鉱は、男達の身体を鋼に変えた。」

これは炭鉱夫の過酷な労働であることを物語っているわけだが、

花屋もあながち遠からず、と思うことがある。

 

階段の昇降は足腰を鍛え、イケコミや毎日の水換えでは腕力はもちろん、

バランス感覚や腹筋背筋までもが、 知らず知らずのうちに鍛えられている。

その証拠としては最近、ロクにトレーニング的なこともしていないはずなのに、

「もんのすご鍛えてますよねー」的なことを、あらゆる場面でよく言われる。

日々花屋で反復する作業が、ある種“少林寺”的なことになっているということか。

そう思うと、ウチの女子たちはなかなかエライな。。(参考資料)

 

幸いなことに急激に衰えることもなく緩やかに年を重ねつつあるようで、

最近特に結構若く見られることが多いのだけれど、

やはりオトコたるものは、 顔にはその生き様が年輪のように刻まれて、

影を濃くすることが、“美徳”とされるべきではないか。

まあ大した苦労もなくここまで生きてきたのだから、仕方ない。

 

ところで、多くを手に入れた歴史上の権力者たちが最後に望んだもの、

それは“不老不死”に他ならない。

ただ僕は“不老”はともかくとして、“不死”なんてまっぴらゴメンだ。

永遠の命は決して美しくなどない。

限りがあるものだからこそ、一瞬の輝きが美しいのではないだろうか。

これは儚い花の命に美しさを感じることにも通じるものであろう。。

 

ジョンはかつてこう歌った…

Steel and Glass/鋼のように、ガラスの如く。。

 

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芦屋LUXE CLASS

芦屋川のほとり、朝日の射し込むレストランで、優雅なひと時を…

詳細はこちら

来月は11月21日です。

時間は朝10時から12時まで。

 

お正月アレンジメントレッスンのご案内

昨年開催し、ご好評頂きました年末のお正月用レッスンを、下記の日程にて行ないます。

定員20名に達し次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにご予約下さい。

日時:12月29日(土)14:00から16:00

場所:芦屋 集・空・間 TIO…JR芦屋駅,阪神芦屋駅から徒歩8分

レッスン料:7350円

 

いずれもお問い合わせ,ご予約はお電話またはメールにて。。

 

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2007年10月22日

夜長。

とある夜のカフェ。

ビルの谷間の狭い空から、錯覚で大きく見える秋の月が覗く。

まるで都会のオアシスともいえるこの店には、ただの平日のこんな夜だというのに、

外にまで人が溢れている。

 

テラス席は、少しひんやりとした秋風が心地よくて

いつも仕事の合間に、道の向こう側に車を停めて飲んでいるホットラテが、

今宵はことのほかウマイ。。

いい夜だ。

 

すぐ隣の席には、女性が一方的に喋っている、恋人らしき一組の男女。

察するに、彼女はその日、あまり消化できなかった一日の必要消費言語を、

彼に対して、ここぞとばかりに喋っているのだろう。

男性はといえば、ただ静かに、彼女のスピーチをさえぎることなく相槌を入れていく。

それはおそらく彼らにとっての、いつもの幸せな…ただの一日の終わりなんだろう。。

彼女の目は、まるで夜の猫のように、爛々と輝いている。

 

そういえば昔よく、鈴木蘭々に似てると言われたことがある。

なかなかビミョーだが、少し懐かしいな

そんな事は、、、関係ねぇ。。

 

さりげない音量で、とろけそうなジャズが流れている。

ひとり過去に思いを巡らせ、ふと手紙でも書いてみようかと思う。

いつものペンで…

いつもの調子で…

なるほど、秋の夜は長い。。

 

 

ささ、これどうぞ。

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オリジナルポストカード

1枚 150円

10枚セット 1200円

店頭にて発売中…

 

 

芦屋LUXE CLASS

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来月は11月21日(水)です。

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定員20名に達し次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにご予約下さい。

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場所:芦屋 集・空・間 TIO…JR芦屋駅,阪神芦屋駅から徒歩8分

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2007年10月30日

らしさ。

休日の朝、急にスケジュールが空いたので、ふと思い立って電車に飛び乗る。

ここんとこ得意の、“ふと思い立つ”だ。

芦屋から電車に揺られること40分あまり、更にバスに乗り継いで約15分、

停留所から、お世辞にも風情があるとは言い難い土産物屋通りの、

人の多さをかき分けて、緩やかな坂をのぼりきって顔を上げれば、そこは銀閣寺。

この日のテーマは、「歩く。」

銀閣寺から鴨川へ抜けて、三条大橋までひたすら川辺を歩いた。

夕暮れ時、あたりの家々ではちょうど夕食の支度、

ボールが見えなくなった子供達は家路に急ぐ。

鱗雲を黄金色に照らしながら西の空に日が沈み、

東の山から眩しいほどの満月があがる。

空の広い京都ならではの光景。。


鎌倉にいる知人は、思い立って京都に行ける場所に住んでいる僕をウラヤマシイという。

僕はそっくりそのまま、その言葉を知人に返したい。

人は無いものをねだる。


僕がしばしばこうやって、ひとりどこかへ行きたくなるのは、

自分らしい、健全な精神を保つ為の衝動のような気がする。

あたかも、そこに落ちている“心のかけらのようなもの”を拾い集めるが如く。


「自分らしさとは。」


先日、こんなテーマで取材を受けた。

ブランブランという、神戸阪神間で10万部配布されているフリーペーパーで、

その白羽の矢の先は、ウチのマキマキこと片岡真紀だ。


インタビュー形式で行なわれた取材は、彼女がアイロニーに転職した頃の、

自分らしさを貫きながら、苦難を乗り越えて夢を実現したあたりの、

おそらく同年代の女性には、なかなか興味深いであろうテーマだった。


取材のあと、編集の方にもお話した事なんだけれど、今の彼女があるのはきっと、

それなりの覚悟と、なりふり構わない強い意志と熱意があったからだと思うのです。

たぶん、並の根性ではやっていけてはいないんだろうなぁと感じることも多々。

そしてもちろん、打たれ強い“どM”体質もアイロニーには重要な要素ではありますが…

興味のある方は、現在神戸阪神間の主要箇所で配布中の11月号を。

遠方の方は、関西のお友達にお願いしてみては…

芦屋LUXE CLASS

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来月は11月21日(水)です。

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日時:12月29日(土)14:00から16:00

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